今、韓国で感染拡大中の「MERS」ってどんな病気?

最近隣国の韓国で感染が広がっている「MERS」。2015年6月19日現在、韓国では感染者165人となり、23人が死亡していると報道されています。

◎韓国のMERS 新たに3人死亡 死者23人に
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150618/k10010118681000.html

この「MERS」という病気は一体どんな感染症なのでしょうか?

MERS(マーズ)=中東呼吸器症候群。現在のところ、日本での感染はない

MERS(マーズ)とは、Middle East Respiratory Syndromeの略で、中東呼吸器症候群のこと。「中東」と名前に付くように、アラビア半島のあたりの中東地域で2012年に発見された「MERSコロナウイルス」による比較的新しい感染症です。

主に、サウジアラビアやヨルダンなどの中東地域で感染者が多いですが、ヨーロッパ、アフリカ、アジアなど世界各国で感染者が確認されています。またすべての感染者は、中東地域への渡航歴がある、もしくは渡航歴がある人と接触したケースであるということも分かっています。ただ、感染経路については未だはっきりとは分かっていない状況。ヒトコブラクダが感染源のひとつと考えられていますが、人から人への感染の報告もあります。

また、隣国韓国での感染が広まっている状況がありますが、現在(2015年6月19日)のところ日本での感染者は確認されていません。
ちなみに、似た名前の感染症に「SERS(サーズ)=重症急性呼吸器症候群」があり、同じコロナウイルスの仲間ですが、2つは別の病気です。

<MERSの主な症状と治療法>

  • 発熱
  • せき
  • 息切れ
  • 重症な呼吸器症状
  • 下痢 など

治療には特効薬はなく、対症療法が主になります。また、現在のところ予防のためのワクチンもないため、渡航先がMERSの発生地域であれば細心の注意を払う必要があります。

高齢者、糖尿病・慢性肺疾患・免疫不全などの基礎疾患がある人は要注意!

どんな感染症にも言えますが、高齢者や糖尿病、慢性肺疾患などの基礎疾患を持つ方は、免疫力が低下しているため、特に注意が必要です。
万一感染してしまった場合にも、免疫力が低下した状態では症状が重症化しやすく、最悪の場合死に至る可能性もあります。

MERSの感染を防ぐには、渡航先での衛生管理を徹底

MERS発生地域に渡航する場合、渡航先では衛生管理を徹底しましょう。

  • 生肉を食べない、加熱が不十分、あるいは不衛生な環境で調理されたものを口にしない。果物や野菜などは清潔な水でよく洗う。
  • 動物(特にラクダ)との接触を避ける。
  • こまめに手洗いを行う。

帰国時は、発熱・咳などの症状がある場合は、必ず空港の検疫所へ。帰国後2週間以内に体調不良で病院にかかる場合には、MERS発生地域に渡航していた旨をきちんと伝えましょう。

糖尿病などを持つ方は、渡航前に医師に相談を

旅行などでMERS発生地域に渡航する場合、特に糖尿病や肺疾患などの基礎疾患を持っている方は、渡航前に医師に相談をするようにしてください。渡航先で注意すべき点などアドバイスを仰ぎ、それを守るようにしましょう。

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