全国でイベントが開催!2014年世界糖尿病デー
来る11月14日は「世界糖尿病デー」です。
日本だけでなく、世界中のあちこちで様々なイベントが開催されます。
ですが、世界糖尿病デーとは何なのか、どんなイベントが行われるのか、あまり知らない方もいると思います。
そこで、世界糖尿病デーが定められた目的や、今年のキャッチコピーを確認してみましょう。
世界糖尿病デーとは
世界糖尿病デーは、2006年12月に国連によって定められました。
当時IDF(国際糖尿病連合)が要請していた「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が全会一致で可決され、それと同時にIDFとWHO(世界保健機関)が定めていた11月14日を改めて「世界糖尿病デー」として指定したのです。

ちなみに11月14日は、1921年に世界で始めてインスリン抽出に成功したカナダ人医師、フレデリック・バンティングの誕生日にあたります。
世界糖尿病デーのキャッチフレーズは「Unite for Diabetes(糖尿病との闘いのため団結せよ)」、シンボルマークはブルーサークル。青は国連や空を、輪は団結を表しています。
毎年、この日には世界中で猛威を振るう糖尿病を抑制するためのキャンペーンが多く行われます。糖尿病について学ぶためのセミナーや、患者さんのための相談会、ウォーキング大会などに加え、世界中の各地で建造物などがブルーにライトアップされます。ライトアップされた建物を眺めながら、糖尿病や健康について改めて考えてみる良いきっかけになるのではないでしょうか。
2014年のテーマは「健康的な朝食」
2014年から2016年までの3年間の継続テーマとして、「Healthy Living and Diabetes(健康的な生活と糖尿病)」が設定され、中でも今年は「健康的な朝食」に焦点が当てられます。
IDFによると、朝食を欠くことは2型糖尿病の主要な危険因子の1つである体重増加につながり、健康的な朝食を取ることで2型糖尿病発症や糖尿病合併症のリスクを低減できるそうです。具体的な「健康的な朝食」としては、IDFの公式サイトでは「全粒粉パン、米」などが挙げられており、逆に健康的でない朝食の選択肢として「白パン、ペーストリー、クロワッサン」などが紹介されています。
忙しい朝は、朝食をとる時間が確保できないという人も少なくないと思います。しかし、健康的な朝食で1日を始めるのはとても大切なことです。世界糖尿病デーをきっかけに、自分の食生活を見直してみると良いかもしれません。
各地で様々なイベントが開催
日本国内では、ほとんどの都道府県でブルーライトアップが行われるほか、世界糖尿病デーの前後に様々なイベントが実施されます。今年は焦点が「朝食」であることも関係してか、食に関係した企画も多いようです。食事療法が中心となる糖尿病患者さんにとっては、ためになるイベントがたくさん行われそうですね。
例えば、東京都の東急百貨店フードショーでは11月6日から19日まで「健康弁当フェア」が行われます。糖尿病予備軍の方々にとっても、健康のために食事を見つめなおす良い機会になることでしょう。
その他、全国各地で行われるイベントについては、以下から確認することができます。
http://www.wddj.jp/05_j_light_list.html#seminar
世界糖尿病デーは、患者さんにとってもそうでない人にとっても、改めて糖尿病について学ぶ良いきっかけとなる日だと思います。
ぜひ、様々なイベントに積極的に足を運んでみてください!
参考:
http://www.wddj.jp/
http://mtpro.medical-tribune.co.jp/mtpronews/1411/1411010.html