糖尿病コラム

都道府県別に見る糖尿病の死亡率。最も高いのは?

厚生労働省の「2012年国民健康・栄養調査結果」の推計によると、糖尿病が強く疑われる人は、前回調査(2007年調査)より60万人多い950万人で過去最多となりました。


◆「糖尿病が強く疑われる人」の割合
男性  15.2%
女性  8.7%


◆「糖尿病の可能性を否定できない人」の割合
男性  12.1%
女性  13.1%


合わせて、男性の27.3%、女性の21.8%が、糖尿病かその予備群ということになります。
人数にすると、糖尿病と糖尿病予備群の合計は2,050万人で、国民の約5人に1人が該当していることになります。


日本人の死亡原因の順位は、1位ががん、2位が心疾患、3位が脳血管疾患ですが、心疾患や脳血管疾患については糖尿病の合併症によって引き起こされているものも含まれています。

しかし一方で、医療の進歩のおかげもあり、糖尿病による死亡率は男女ともに減少傾向にあります。


この死亡率は、興味深いことに都道府県によって差があります。
糖尿病の死亡率の都道府県別順位を見ていきましょう。


男性のベストは青森県、女性のベストは徳島県

2010年の糖尿病の年齢調整死亡率の都道府県別ランキングは以下の通りです。
※年齢調整死亡率とは・・・各都道府県の高齢者割合の違いを調整して計算した人口10万人当たりの死亡数。
※「年齢調整死亡率」調査は、厚生労働省によって昭和 35 年から5年ごとに算出されています。


◆都道府県別「糖尿病」の死亡率ワースト
(人口10万人対/2010年)(厚生労働省)
 男性                     女性
 1位  青森県 9.0人             1位  徳島県 5.2人
 2位  茨城県 9.0人             2位  香川県 4.6人
 3位  山梨県 8.7人             3位  静岡県 4.4人
 4位  鳥取県 8.6人             4位  山口県 4.2人
 5位  香川県 8.5人             5位  茨城県 4.2人
 6位  岩手県 8.3人             6位  岩手県 4.2人
 7位  福岡県 8.3人             7位  沖縄県 4.1人
 8位  佐賀県 8.3人             8位  北海道 4.1人
 9位  群馬県 8.0人             9位  和歌山県 4.0人
 10位  大阪府 7.6人             10位  青森県 4.0人
 ≀                       ≀
 38位  京都府 5.4人             38位 長野県 2.8人
 39位  和歌山県 5.4人            39位 山形県 2.7人
 40位  石川県 5.4人             40位 神奈川県 2.7人
 41位  島根県 5.2人             41位 愛媛県 2.7人
 42位  山形県 5.0人             42位 長崎県 2.7人
 43位  岐阜県 4.9人             43位 京都府 2.6人
 44位  神奈川県 4.8人            44位 奈良県 2.5人
 45位  広島県 4.7人             45位 大分県 2.3人
 46位  奈良県 4.1人             46位 佐賀県 2.2人
 47位  滋賀県 3.5人             47位 熊本県 2.2人

男性と女性を比較すると、男性の方が糖尿病の死亡率は高いことが分かります。
発病率も同様に男性の方が高く、この原因としては、日本の場合、男性の方が女性よりも肥満傾向が強いことなどが考えられています。

都道府県別に見てみると、男性では近畿地方の死亡率が低く、女性は九州地方の死亡率が低い傾向があることが分かります。また、糖尿病の外来受療率を全国的に見ると、西高東低の傾向があると言われています。


糖尿病予備軍は減少傾向。早めの治療が大切

全体で見ると、先述の通り、糖尿病人口は過去最多となりましたが、「糖尿病予備群」は前回調査時に比べると220万人減の1,100万人となりました。「糖尿病が強く疑われる人」のうち、「治療をほとんど受けていない人」も減少傾向にあります。

糖尿病は、初期の段階では自覚症状がほとんどなく、症状が出てきたときには糖尿病が進行してしまっていることがあります。
定期的な健康診断を欠かさずに受け、気になることがあれば早めに医師の診察を受けましょう。


参照・参考
厚生労働省│平成24年国民健康・栄養調査結果の概要
厚生労働省│死因順位(第5位まで)別にみた年齢階級・性別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合
総務省統計局│統計表一覧

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