糖尿病コラム

視力の低下を引き起こす「糖尿病黄斑症」と糖尿病の関係は?


重大な目のリスク「糖尿病黄斑症」とは?

黄斑とは、網膜の中央にある黄褐色の部分の名称です。視細胞には、光の明暗を感じ取る「杆体細胞(かんたいさいぼう)」と、明るいところで細かいものを区別する「錐体細胞(すいたいさいぼう)」の2種がありますが、黄斑にはそのうちの錐体細胞が密集しています。そのため、黄斑は視力を維持する上で非常に重要な部分なのです。

黄斑症とは、この黄斑が何らかのダメージを受けることによって、網膜の他の部分に問題がなくても視力の低下が起こることを指します。その中でも糖尿病が原因となって引き起こされた症状は「糖尿病黄斑症」と呼ばれ、その他の黄斑症とは区別されています。

さらに、糖尿病患者さんの場合は、「黄斑浮腫」にも注意が必要です。
糖尿病にともなう血流の悪化の影響が網膜の血管に及ぶと、血管から血液中の成分が漏れ出すなどの理由から、むくみや腫れといった浮腫を引き起こします。

黄斑以外の部分に生じた浮腫であれば、自覚症状が生じることはありません。しかし、黄斑浮腫が生じた場合には、ものが歪んで見える「変視症」や、かすんで見える「かすみ目」、明暗や色の濃淡が曖昧なものが見えにくくなるコントラスト感度の低下といったさまざまな現象を引き起こします。

黄斑浮腫が生じる他の理由としては、高血糖状態が続くことによって「網膜色素上皮」という網膜内に不要な成分が入り込むのを防ぐ層がうまく機能しなくなるために生じるケースや、高血糖にともなうタンパクの硬化によって硝子体が収縮し、黄斑付近の網膜が引っ張られて黄斑に浮腫があらわれるケースがあげられます。

黄斑症は失明に至ることはない症状とされていますが、視力が低下すれば日常生活に支障が生じてしまいます。できるだけ予防し、症状が進むのを食い止めなくてはならないでしょう。

1 2 3

健康道場「うまくつきあう80kcalショコラ」

糖尿病クイズ 〜あなたはどのくらい知っている?〜

突然ですが、問題です。

日本人で糖尿病の可能性がある人はどのくらいいるでしょう?
1. 6人にひとり
2. 9人にひとり
3. 13人にひとり

その他の記事

不安障害も糖尿病のリスク要因。メンタルヘルスと肥満の関係とは?

不安障害を患っている人は過食を起こしやすく、糖尿病を発症する可能性が高いことが指摘されています。糖尿病の発症リスクを下げるためには、日常生活の改善だけでなく、精神的なバランスを保つことも大切といえるで ...

危険な症状「不整脈」と低血糖との関係は?

不整脈は重度になると突然死を引き起こす可能性もある、危険な症状です。不整脈を含めた心臓病は糖尿病と関係がありますが、それを知っている糖尿病患者さんの数は半数にものぼっておらず、知識の普及が必要 ...

暑い日は特に注意。高血糖と熱中症の関係とは?

気温が高くなる夏は、熱中症によって病院へ運ばれる人や、亡くなる人の数が増加します。暑い季節、熱中症は誰にとっても注意しなければいけない症状です。しかし糖尿病患者さんをはじめ、高血糖に悩 ...

カフェインの入ったエナジードリンクは要注意。糖尿病とカフェインの関係とは

カフェインを含んだ清涼飲料水は「エナジードリンク」とも呼ばれており、集中力を高めたり、眠気を覚ます目的で、若者を中心に多くの人に飲まれています。けれども、実はこのカフェイン入りエナジードリンク ...

おやつにむいているのはどっち? 和菓子と洋菓子、それぞれの特徴

おやつの種類はさまざまですが、大きく分類するなら、主に和菓子と洋菓子に分けられるでしょう。では和菓子と洋菓子には、それぞれどのような特性があるのでしょうか?今回は和菓子と洋菓子の特徴と、手軽に ...

おやつにいかが? フルーツが持つ高い栄養価をご紹介!

おやつというと、スナック菓子やチョコレートなどがイメージされやすいもの。けれども、糖尿病患者さんにとっては、むしろフルーツをおすすめしたいものです。 今回はおやつにフルーツが適している理由と、フルー ...

< 一覧へ戻る

Facebook始めました!レシピ集更新中!
ニュースレター登録
糖尿病とうまくつきあう

糖尿病レシピランキング

人気記事

糖尿病コラム

最新記事

PAGETOP