糖尿病の症状

血糖値ってなに?知っているようで知らない糖尿病の話

サラリーマンの方なら毎年一回必ず受けるのが健康診断。
検査の中には名前だけは知っているけど、数値が高いことでどの様な支障があるのかを詳しく知らないものもあります。

特に、血糖値は数値が標準値よりも高くても自覚症状がないのであまり気にしていない人も多いのではないでしょうか?

今回はその血糖値について詳しくご説明したいと思います。

 

血糖値ってなに?

血糖値とは、血液内のブドウ糖の濃度を表します。ブドウ糖は全身の力の源、車でいえばガソリンの様な働きをする大切なエネルギー源です。
ブドウ糖は食事で摂取した糖質が胃や腸で分解され作られます。そのブドウ糖が小腸で血液内に吸収され、血液を通じて全身に運搬されて大切なエネルギー源として供給される仕組みになっています。


通常血液中のブドウ糖濃度は、血糖値を下げるインスリンと血糖値を上げるグルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンといったホルモンにより正常値に保たれています。

ですが、何らかの原因で血液中のブドウ糖の濃度が高くなると、血管を傷つけ、様々な臓器に悪影響を及ぼします。そういった状態を総称し「糖尿病」といいます。


 

糖尿病の診断にはどんな検査があるの?

血糖値の検査は採血により測定を行います。通常の健康診断であれば、検査は空腹時血糖またはヘモグロビンA1c(HbA1c)の測定が用いられます。
「空腹時血糖」は前日21時以降絶食で翌日に採血をし、血糖値を調べます。「ヘモグロビンA1c」も採血での検査で、過去1~2ヶ月間の血糖値の平均を把握する事ができます。

ヘモグロビンA1c は、2012年から臨床や健康診断での判定基準が国際基準(NGSP)に統一され、以前のヘモグロビンA1c 値(JDS)よりも0.4%ほど大きくなりました。
ですから、以前のデータと現在の数値を比較する場合は以前の数値に0.4足して比較することが必要となります。
その他糖尿病を診断する為の検査として、75gのブドウ糖の入ったブドウ糖水溶液を飲み、2時間後の血糖値を測定する「経口ブドウ糖負荷検査(OGTT)」がありますが、こちらは一般的な健康診断で用いられることは少なく、再検査の際に多く用いられる検査です。


 

糖尿病の診断基準は?

全国健康保険協会が行う生活習慣病予防健診での空腹時血糖値とHbA1cの診査基準をわかりやすく表にしました。
生活習慣病予防健診では空腹時血糖値の検査が主ですが、諸事情や食後10時間未満の場合はヘモグロビンA1c(HbA1c)での検査となります。


判定基準
(判定区分)
異常なし 要指導(正常型) 要検査(境界型) 要治療
(糖尿病型)
空腹時血糖 100mg/dl未満 100~110mg/dl未満 110~126mg/dl未満 126mg/dl以上
HbA1c(NGSP値) 5.6%未満 5.6~6.0%未満 6.0~6.5%未満 6.5%以上

健康診断の結果から糖尿病型と判定された場合、再検査を行い、医師から最終的な診断を受けます。その流れを図にしてみました。


【日本糖尿病学会の糖尿病診断基準】

flowchart

※日本糖尿病学会糖尿病診断基準に関する調査検討委員会:糖尿病の分類と診断基準に関する委員会報告、糖尿病55:484.2012より一部改変

最近の健康診断での判定は細かく区分されているため、一目で自分の状態が把握しやすい一面、「要指導」「要検査」のグレーゾーンの場合早急な対応の必要を感じにくく、判定に何の強制力もないため実際に指導や再検査を受ける人は少数です。

ですが、グレーゾーン時に早めの受診をし、必要な生活習慣の見直しを行うことで、必ず糖尿病を回避することができます。自分の血糖値を把握しておくことは健康的な生活を送る上でとても大切です。


今回、血糖値の基準値を詳しくご説明しましたが、あらためて過去の健康診断の結果と照らし合わせてみてはいかがでしょうか?

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