【医師監修】糖尿病で起こる消化器の異常。腹痛も糖尿病が原因かも?!

糖尿病は、高血糖が続くことによって全身の血管や神経にダメージを与え、進行するとさまざま症状が起こってきます。

ここでは、糖尿病の症状の一つである消化器の異常について見ていきたいと思います。

消化器のトラブル。具体的な症状と原因は?

糖尿病による消化器の異常はさまざまなものがあります。

  • 胸やけ
  • 便秘
  • 下痢
  • 悪心
  • 嘔吐
  • 腹痛
  • 便失禁
  • 胃の運動障害
  • 脂肪肝
  • 胆石症   など

便秘や下痢、腹痛などは糖尿病患者さん以外にも起こり得る身近な体調不良ですが、糖尿病患者さんの場合にはより起こりやすいと言われています。

消化器は自律神経によって働きを調整されていますが、糖尿病の合併症で神経障害が起こると自律神経の働きが乱れてしまうことがあります。
そのため胃腸など消化器の働きに異常をきたし、これらの症状が起きると考えられています。

これらの症状の予防法は、やはり糖尿病治療の基本である「血糖コントロール」です。
食事療法や運動療法を行い、日々規則正しく生活することで予防していくことができます。
異常が起きた場合には、「シックデイ」の対応を行い、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。

ひどい腹痛の場合は、急性合併症の可能性も

急性の症状として、「糖尿病性ケトアシドーシス」を起こすと激しい腹痛、嘔吐などが起こる場合があります。
腹痛の原因は詳しく解明はされていませんが、胃拡張と腸イレウス(閉塞)によるものと考えられています。
またその他の症状は、多尿、口渇、多飲、脱水、倦怠感、頻脈、低血糖などがあります。

◆「糖尿病性ケトアシドーシス」とは?

血糖値を下げるインスリンが極度に不足すると、血液中のブドウ糖を代謝できなくなり、高血糖状態となります。
この状態ではブドウ糖をエネルギー源として使うことができないため、脂肪を分解してエネルギーを作り出します。
そのときの副産物としてできるのがケトン体。ケトン体が血中に急激に増えると体が酸性に傾き、この状態を「ケトアシドーシス」といいます。

多くは1型糖尿病患者さんに見られますが、最近では多量の糖質を含む清涼飲料水を多飲する糖尿病患者さんでも起こることがあります。
(「ペットボトル症候群」=「清涼飲料水アシドーシス」といいます。)

糖尿病性ケトアシドーシスが起こったら

糖尿病性ケトアシドーシスは、症状がひどいと意識障害、昏睡となり、最悪の場合は死に至ることもある怖いものです。
すぐさま病院で治療(輸液や電解質の補充、インスリンの投与など)を受ける必要があります。

しかし、激しい腹痛や意識障害などの場合には自分で対応することが難しいことも多いので、周りの人に糖尿病であることを知っておいてもらい、いざというときは代わりに病院に連絡を入れてもらえるよう話しておくことも大切です。

また、糖尿病性ケトアシドーシスはインスリン療法を受けている人で起こりやすいもの。
適切なタイミング、適切な量できちんとインスリン注射を行うことで予防することができます。

基本の血糖コントロールが肝。不調の場合は早めに病院へ

糖尿病によって起こるさまざまな体のトラブルを予防するためには、まずは食事や運動などの基本治療による血糖をコントロールすることが肝要です。
インスリン療法を行っている方は、正しく薬を服用したり、インスリン注射を打つこともとても大切です。

また、糖尿病患者さんは特に、腹痛や便秘などのささいな体調不良も軽く考えることなく、早めに病院へ行くようにしましょう。

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