糖尿病の症状

糖尿病で高血糖や合併症の症状を徹底解説

はじめに

糖尿病というと、「喉がよく乾く」「トイレが近い」などの症状が知られているかと思います。

今回は、そういったよく知られている症状から、「え?これも糖尿病の症状なの?!」というあまり一般的には知られていない症状まで糖尿病の症状を紹介していきます。


Q1 一般的によく知られている糖尿病の症状にはどんなものがあるの?

一般的によく知られている糖尿病の症状には、以下のものがあります。

◇高血糖が続くことによる症状

  • トイレが近くたくさんおしっこが出る(多尿)
  • やけに喉が渇いて水をよく飲む(口渇、多飲)
  • 特にダイエットもしていないのに体重が減った(体重減少)
  • 体がだるい(全身倦怠感)


◇合併症による症状

  • 手足がしびれる(糖尿病神経障害)
  • 視界がぼやける(糖尿病網膜症)
  • 尿検査でタンパク尿が陽性となる(糖尿病腎症)*糖尿病腎症の場合はほとんど自覚症状がない


糖尿病は、健康診断の尿検査などで異常があり発覚する以外には、このような自覚症状をきっかけに受診して見つけられることもあります。

しかし、2型糖尿病は、1型糖尿病
(1型と2型の違いhttp://www.abbott.co.jp/general/diabetes/tonyo/1-2.html)と異なり病気の進行が緩やかであるため、発症しても気づかず、症状に気づいて受診するときにはすでに糖尿病が進行していることも多くあります。


また自覚症状は個人差があるため、自覚症状がなく発見が遅れてしまう場合もあります。
自覚症状がない間にも高血糖による体へのダメージは進行し、それだけではなく合併症を引き起こしてしまうこともあるのです。


Q2 「え?これも?!」あまり知られていない糖尿病の症状にはどんなものがあるの?

糖尿病の症状は、Q1で紹介した症状(多飲、多尿、口渇、倦怠感、体重減少)のほかにも、3大合併症(糖尿病神経障害、糖尿病腎症、糖尿病網膜症)に伴うさまざまな症状が出ることもあります。


◇糖尿病神経障害による症状
高血糖症状と血流障害による免疫システム低下、易感染性(いかんせんせい;免疫力が低下して細菌やウイルスに感染しやすい状態)

  • 傷が治りにくい
  • 足や爪の白癬(はくせん;カビの一種である白癬菌に感染し水虫のようになる)
感覚・運動神経障害
  • 顔面神経麻痺(顔の一部が思うように動かせなくなる)
  • こむら返り
  • たこ、うおのめ、靴擦れ(傷を負っていても神経障害により気づかないこともある)
自律神経障害
  • 発汗異常(汗をかきやすかったり、逆に汗をかきにくかったりする)
  • 足の皮膚の乾燥(末梢神経障害による発汗低下による)
  • たちくらみ 
  • 下痢または便秘などの消化器症状
  • 勃起障害

◇糖尿病腎症による症状

  • むくみ(高血糖持続により腎機能が低下し、水分の排泄がうまくできずに起こる)

◇糖尿病網膜症による症状
  • 視野内に小さな虫や煙のススのようなものが見える(飛蚊症)
  • 黒いカーテンがかかったように見える(硝子体出血)

糖尿病の3大合併症の症状は、代表的なものばかりが知られていますが、このように他にもたくさんあり、糖尿病の症状だとは自覚しにくい症状もあります。


Q3 糖尿病は歯周病とも深い関係があるってホント?

糖尿病の症状は、歯にまで及ぶことがあります。
実は、糖尿病から歯周病にもなりやすく、歯周病から糖尿病にもなりやすいという深い関係があるのです。


では、糖尿病と歯周病の関係をもう少し詳しく解説しましょう。
糖尿病で高血糖状態が続くと、体の防御システムを担う白血球の働きが弱まり、細菌に感染しやすくなります。
口の中の歯周病菌についても同様で、糖尿病の方は、健康な方に比べて歯周病にかかるリスクが高くなっています。
また、高血糖により歯茎の血管に負担がかかり傷んでしまうことから、歯周病が進行しやすくなってしまいます。


また、歯周病は歯茎の病巣部から炎症性物質を出します。
この炎症性物質が歯茎の毛細血管から血中に入り、血糖値を下げる働きをするインスリンの効きを悪くするため、糖尿病が悪化し、歯周病も悪化させるという悪循環が生じます。
つまり、歯周病の治療により歯茎の状態が良くなると、糖尿病の症状の改善が期待できるということにもなります。


症状_1


     図;4mm以上の歯周ポケットを有するものの割合
(出典;厚生労働省 歯科疾患実態調査(平成23年)http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/62-23.html 結果の概要図表20より)

厚生労働省歯科疾患実態調査(平成23年度)によると、中等度の歯周病と言われる歯周ポケット4mm以上の人は、増加傾向にあります。(*図参照)

糖尿病患者の多い年齢層である40代〜60代では約4割〜5割が歯周病であるというこことになりますから、定期的に歯科検診も受けることをおすすめします。



まとめ

今回は、糖尿病の症状についていろいろと紹介しました。
糖尿病の症状について知っている症状だけでなく、今まで知らなかった症状もあったのではないでしょうか。


糖尿病はサイレントキラーと呼ばれ、気づかないうちに進行していくという特徴があります。
しかしそんな中でもこれまで見てきたような症状に注意し、小さな体の変化や不調を見逃さず、気になることがあれば早めに医師による診察を受けることをおすすめします。


また糖尿病と分かった場合には、生活習慣の改善や適切な治療にしっかりと取り組んでいきましょう。

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