糖尿病の症状

糖尿病患者さんが注意するべき「シックデイ」とは?


糖尿病治療の要注意ワード「シックデイ」とは?

シックデイとは、糖尿病患者さんが風邪をひいたり下痢などの胃腸の不調などで体調を崩してしまった日のことです。

通常、わたしたちの身体は、健康な人間であっても病気にかかると血糖値が上昇します。常に血糖コントロールが必要な糖尿病患者さんにとって、シックデイは血糖コントロールが乱れやすくなるため、注意が必要です。

糖尿病ネットワークが2012年に行ったアンケートでは、321人の糖尿病患者さんのうち、57%がシックデイを経験したと回答しています。けれども、「経験していない」と回答した人は20%、「わからない」と回答した人は22%におよび、存在を認知していない患者さんの割合が高いこともわかりました。

それを示すように、同時に行われた「シックデイとはどんなものか知っていますか?」というアンケートでは、約4割もの患者さんが「知らない」と回答しています。

さらに糖尿病ネットワークでは、76人の医療スタッフにもアンケートを行っています。

その中で「患者さんに指導を行っていますか」と質問したところ、およそ半数の医療スタッフがすべての患者さんについて指導を行っていると回答し、指導の内容に関しては患者さんの治療状況によって変えていると答えています。

アンケートに参加した医療スタッフの中からは「シックデイのリスクについて指導を行うと、患者さんの不安をあおったり、服薬中止につながる恐れもある」という意見もあがっています。

このアンケートの結果からは、繊細な対応が必要になることが、かえってシックデイの認知の低下につながっているという現状がうかがえます。

シックデイが糖尿病にもたらす影響は?

シックデイに該当する症状としては、風邪や下痢、腹痛、発熱、骨折、食欲不振、外傷があります。

こうした症状を発症することによって、ステロイドホルモンなどのストレスホルモンが分泌され、結果としてインスリンの働きが弱まり、高血糖が生じてしまうのです。

反対に、シックデイによる食欲低下は薬物療法と組み合わさることによって、低血糖を引き起こす可能性もあります。

シックデイによって生じる影響は、これだけではありません。

シックデイによる食欲不振や、インスリンの働きが低下することによって発症リスクが高まるケトアシドーシスや、脱水症状が原因で引き起こされる高血圧高浸透圧症候群など、急性合併症を発症しやすくなる点も非常に危険です。

このように、シックデイは糖尿病患者さんにさまざまなリスクをおよぼすのです。

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