糖尿病セルフチェック

糖尿病危険度チェック~セルフチェックでわかる糖尿病予備群~

日本の糖尿病患者はこの30年間で約30倍に増加したと推定されています。平成23年の国民健康・栄養調査によると、糖尿病を強く疑われる人や可能性を否定できない「予備群」が27.1%と推計され、国民の4人に1人が糖尿病か予備群であることが明らかになりました。

成人糖尿病患者の95%は2型糖尿病で、代表的な生活習慣病です。また糖尿病患者さんの家族には糖尿病の方が多いことから遺伝的要因も関与していることがわかってきました。

自覚症状に乏しく気が付かない間に進行することもある糖尿病ですが、その要因から「糖尿病にかかりやすいかどうか?」をチェックしてみましょう。


チェック 設問
1.家族に糖尿病の人がいる
2.太っている。太ってきた。
3.食べ過ぎることが多い
4.食事時間が不規則
5.食べるのが速い
6.魚より肉を多く食べる
7.野菜や海草類をあまり食べない
8.甘いものや脂っこいものが好き
9.アルコールを良く飲む
10.運動不足である
11.ストレスがたまっている
12.40歳以上である
13.たばこを吸う
14.食べるのが速い


いかがでしたか?当てはまる数が多いほど糖尿病にかかりやすいと言えます。
では、糖尿病にならないためにはどうすればよいのでしょうか?各項目を解説しながら予防方法をお話していきましょう。



家族に糖尿病の人がいる

糖尿病の患者の家族には糖尿病の人が多いことがわかってきました。
祖父母、両親、兄弟姉妹に糖尿病の人がいる場合は、糖尿病にかかるリスクは高くなります。



太っている。太ってきた

肥満はインスリン抵抗性を強める(インスリンの効きを悪くする)ため糖尿病の大きな危険因子です。

私たちは血糖(ブドウ糖)を体の筋肉や脂肪に取り込むことで活動エネルギーを作っています。


血糖を細胞に取り込むために膵臓からインスリンが分泌されますが、肥満で脂肪細胞が増えるとインスリンの効きが悪くなり、血糖の処理に異常が生じます。これが肥満と糖尿病発症のメカニズムです。


肥満度は肥満指数BMI(Body Mass Index)で程度を判断することができます。

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)


BMIは25以上だと「肥満」、35以上だと「高度肥満」と判定されます。

肥満度の判定基準(日本肥満学会2011)
低体重(やせ) BMI 18.5未満
普通体重 BMI 18.5以上 25未満
肥満(1度) BMI 25以上 30未満
肥満(2度) BMI 30以上 35未満
肥満(3度) BMI 35以上 40未満
肥満(4度) BMI 40以上

※BMI25未満であっても腹囲が男性85cm以上女性80cm以上で、代謝性健康障害(高血圧、脂質異常症など)があると腹腔内脂肪型肥満とされることがあります。

食べ過ぎることが多い

食べ過ぎることが多いというのはエネルギーの過剰摂取です。血糖を処理しきれず血中のブドウ糖濃度が高まり、インスリンの分泌に異常をきたし糖尿病発症を加速させます。
  • 運動量に見合ったエネルギーを摂取すると良いでしょう。

食事時間が不規則・食べるのが速い

食事をとる時間も大切です。食事と食事の間隔が短いと、まだ血糖を処理しきれないうちに食べ物が体内に入り、高血糖状態が続いてしまいます。逆に食事の間隔が開きすぎると、空腹感が強く一回で量を多く食べ過ぎる傾向にあるため、結果的にエネルギーの過剰摂取を招きます。
また満腹中枢を刺激するのは食事開始後15分ほど経ってからです。食べるのが速いと満腹中枢を十分に刺激することができず、食べ過ぎてしまうことが多いです。

  • 規則正しく3回食事をとり、就寝3時間前の食事も避けた方が良いでしょう。
  • 食事はゆっくり、よく噛んで食べましょう。

食事の内容

脂肪や甘いものの摂りすぎは体脂肪を増加させ肥満を招き、エネルギーの過剰摂取となります。多量の飲酒も同様です。
反面イワシやサバなどの青魚に多く含まれる多価不飽和脂肪酸は中性脂肪を下げたり、合併症である動脈硬化の予防に効果があります。
野菜や海草に多く含まれる食物繊維は肥満を防ぎます。

  • 魚を食べるように心がけましょう
  • 野菜や海草を食べましょう(野菜は1日350g以上摂り、このうち緑黄色野菜を120g以上摂ることが望ましいです)
  • 甘いものや脂っこいものの取り過ぎに注意しましょう
  • お酒の飲み過ぎに注意しましょう

運動

運動は脂肪の燃焼を促し、筋肉におけるインスリン感受性を高めることが知られています。
また運動をしないと筋肉量が減り、体重が少なくても脂肪の多い「かくれ肥満」を招くことがあります。
かくれ肥満になると基礎代謝が減るので、食物エネルギーが脂肪になりやすい状態です。このため運動をすることで中性脂肪を減らし、基礎代謝の多い体を作ることが大切です。

  • 早歩きをする
  • 遠回りをして歩く
  • 出来るだけ階段を使う
  • 1日1万歩を目標に歩く

などの身近な運動から始めてみてはいかがですか?

ストレス

ストレスがかかると様々なホルモンが血中のブドウ糖濃度を増加するように働きます。これは一時的なものですがストレス状態が続くと、飲酒や過食などにもつながります。

  • 気分転換を心がけストレスをためないようにしましょう

40歳以上である

尿病は40歳を超えると増えることがわかっています。
加齢は動脈硬化因子でもあり、糖尿病以外の生活習慣病にも注意が必要です。


喫煙

喫煙はアドレナリンなどのストレスホルモンの分泌を高め、血糖値の上昇を引き起こします。
また喫煙はインスリンの効きを弱めます。
膵臓はインスリンの効きが弱くなると、インスリンの量を増やそうと過度に働きますが、徐々に疲弊し分泌能が低下していきます。
たばこの有害成分は血管にも作用し動脈硬化を促進します。

  • 禁煙をおすすめします

気が付きにくいと言われる糖尿病ですが「かかりやすい生活や体質かどうか」がわかると、予防ができその兆候も早めに捉えることができます。
チェック項目であてはまる数が多く、「のどや口が渇く」「水分を大量に飲む」「尿の量や回数が多い」などの症状が見られたら医療機関への受診をおすすめします。

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