糖尿病の発症リスクに男女差はある!?

「国民病」とも呼ばれる生活習慣病の一つ、糖尿病。
遺伝や加齢、肥満、乱れた生活習慣などによって引き起こされますが、男女の性差による発症リスクの差はあるのでしょうか。

世界的にみると、20世紀初頭では男性、20世紀半ば頃から女性の糖尿病が多い

アメリカの統計の記録によると、20世紀初頭では糖尿病患者数は男性の方が多かったということが記されています。
しかし、1940年頃からは、アメリカやドイツ、イギリスなどの統計から女性の方が多くなっていることが報告されています。

この原因について明確なことは分かっていませんが、一説によると、家電の普及によって家事労働時間が短縮され、女性が体を動かす機会が減ったこと、女性の地位が向上して余暇時間が増えるにつれて、間食をする機会が増え肥満が増加したことなどが原因ではないかと考えられています。

現代日本では、男性の方が発症リスクが高い
ただし、女性の方が糖尿病の合併症としての脳卒中リスクは高い

現代の日本においては、世界の傾向と異なり、男性の方が糖尿病の発症頻度は高くなっています。
これは、日本人の場合においては、糖尿病の発症リスクでもある肥満が女性よりも男性の方が多いこと、女性はもともとホルモンの関係で男性よりもインスリンが効きやすいことなどが理由と考えられています。

しかし一方で、60~70歳代の高齢女性では、糖尿病患者数は男性を上回るという結果も出ています。
また、糖尿病発症後の三大合併症の一つである血管障害による脳卒中のリスクについても、女性の方が高リスクと言われています。

これらの原因も明確には分かっていません。
女性はもともと、女性ホルモンの影響で血管障害の原因となる動脈硬化には男性よりもなりづらいと言われていますが、それゆえに血糖値や血圧などの管理にあまり意識的でなく、糖尿病発症後の治療がおろそかになっているとの指摘もあります。
(参照:糖尿病の発病率に性差はあるか 糖尿病が女性に多くなるのはなぜか

糖尿病の予防には、肥満を予防

男性にしても女性にしても、現代人は、食べ過ぎ・飲み過ぎ・運動不足によって肥満しがちな生活を送っている人が少なくありません。

糖尿病の原因は肥満だけではありませんが、主に肥満によって引き起こされる「肥満糖尿病」という言葉があるほど、肥満と糖尿病には深い関係があります。
また、肥満は、動脈硬化症や脂質異常症、高血圧などの他の生活習慣病のリスクも高めてしまいます。

今の自分の食習慣や運動習慣を見直し、肥満を予防、ひいては糖尿病を予防しましょう。

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