放置は厳禁!糖尿病は、合併症が怖い病気
糖尿病の症状として「のどが渇く」「目がかすむ」「体重が減る」「手足がしびれる」などさまざまなものがありますが、糖尿病は初期の自覚症状に乏しく、これらの症状が出た頃にはすでに糖尿病が進行し、合併症を起こしてしまっているということも多いもの。
ここでは、糖尿病で怖い合併症や、症状を放置してしまったために合併症を起こしてしまった方の体験談を紹介します。
糖尿病に初期症状はない!?糖尿病でよくある症状は?
糖尿病は、何の自覚症状もなく静かに進行していくことが特徴の一つです。
以下のような症状が現われたときにはすでに病状が進んでしまっているケースも少なくありません。
さらに、このような症状がある場合や、検査で糖尿病と診断されたなどにも関わらず何の治療もせず放置してしまうと合併症を引き起こしてしまう可能性があります。
◆糖尿病のよくある症状
- のどが渇く、水をよく飲む、おしっこの量が増える
- 全身がだるい、疲労感
- 立ちくらみ
- 手足のしびれ、痛み
- 目がかすむ、視力が落ちた
- 肌が乾燥する
- 異常な眠気がある
合併症は全身に起こる。三大合併症とは?
糖尿病で高血糖状態が続くことによって、全身の血管や神経にダメージを及ぼし、合併症が発症します。
糖尿病の合併症は数多くあり、全身さまざまな部位に症状が現われます。
中でも「三大合併症」と呼ばれ、糖尿病患者さんが起こしやすい病気が次の3つ。
これらは糖尿病発症時から10~15年ほどで起きることが多いと言われています。
○糖尿病網膜症
目の底の網膜の血管に異常が出て、視力の低下、目がかすむなどの症状が現われ、最悪の場合は失明に至ることも。
○糖尿病神経障害
合併症の中でも最も早い段階で現れます。
手足のしびれ、感覚が鈍る・麻痺する、胃腸の不調、発汗異常、インポテンツなど全身の神経に関わる症状がさまざま現れます。
○糖尿病腎症
腎臓は老廃物などをろ過しておしっことして排せつする働きがありますが、腎臓の毛細血管に病変が生じるとそれが上手く機能しなくなります。
症状が進み、腎不全に陥ると、機械で血液をろ過する人工透析を行わなければなりません。
放置すると怖い糖尿病。リアルな体験をピックアップ
糖尿病は初期症状が分かりづらいだけでなく、その治療は食事や運動などの日常的なことがメインとなるため、なかなかそれまでの悪しき習慣を改善できずに病状を悪化させてしまう方もいるようです。
また、糖尿病治療は、糖尿病患者さん本人だけではなく家族や恋人など、側にいる人の支えも必要。そのため支える側の悩みも多いようです。
そんな糖尿病のリアルな悩みや体験を、質問投稿サイト「Yahoo知恵袋」よりピックアップしてみました。
症状や生活環境は人それぞれのため、一概に言うことはできませんが、このようなリアルな声を参考に糖尿病についての理解を深めていくのも良いでしょう。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1154850466
糖尿病と分かっていながら放置、結果、網膜症や神経障害を起こしてしまった恋人を持つ方の悩みです。
糖尿病は本人だけでなく恋人や家族の支えが大切ですが、やはり最も大切なことは本人の治療の意志なのかもしれませんね。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1422670719
糖尿病を5年間放置している投稿者のお母様に、網膜症のほか、のどの異常な乾き、異常な倦怠感などの症状が現われているという体験談。
薬剤師の方が回答をされていますが、このような状態でもなお、早めに医師の管理のもとに適切な治療をすべき、とのことです。
健診を欠かさないで。糖尿病であれば決して放置せず、早めの治療を
糖尿病は決して軽視できる病気ではありませんが、健診で「糖尿病」と診断が下っても、自覚症状に乏しいため約4割の人が治療を受けていない という現実があります。
糖尿病は静かに進行していってしまうため、合併症などで大変な状況になる前に、糖尿病の診断が下りたら、なるべく早めに適切な治療を受けましょう。
また、年1回は検診を欠かさず、気になる症状がある場合には、早めに医師に相談するようにしてくださいね。