糖尿病の全身症状「倦怠感」はなぜ起こる? そのメカニズムと改善方法

糖尿病による「倦怠感」はなぜ起こる?

さまざまな原因で生じる倦怠感ですが、糖尿病の場合は、糖代謝異常によるエネルギー不足が原因であると考えられています。

すなわち、健康な人の体内では、食事により糖分が血液中に取り込まれ、インスリンがすい臓から分泌されます。そのインスリンの働きにより、血糖が細胞内に取り込まれエネルギーとして利用されるのですが、インスリンが十分に分泌されなかったり、分泌されても作用不足が起こると、糖を細胞内に取り込むことができないため、細胞内のエネルギーが不足します。これが糖代謝異常によるエネルギー不足の状態であり、糖尿病の症状の一つである「倦怠感」の一因だと考えられています。

糖尿病による「倦怠感」を改善するには?

糖尿病による「倦怠感」は糖代謝異常によるエネルギー不足が原因であるため、血中に停滞している血糖を細胞に取り込んでエネルギーに変換し、高血糖状態を改善することで倦怠感を軽減することができます。

血糖コントロールの方法は、2型糖尿病患者さんの場合には、まず第一に食事療法と運動療法による血糖コントロールを行い、改善が認められない場合に薬物療法を用いるのが一般的です。一方、インスリンの分泌が不足する1型糖尿病患者さんの場合、インスリン投与による薬物療法が不可欠となりますが、食事療法と運動療法を併用することで、血糖管理が容易になるとされています。

ただし糖尿病の場合は、「倦怠感」を始めとする身体症状が現れた段階で病状がかなり進行していると考えられるため、まずは専門の医療期間を受診し、医師の指導の下でそれぞれに適した治療法を行う必要があります。以下、各療法の内容をまとめてみました。

(1)食事療法

糖尿病の食事療法では、インスリンの効果を上げるために摂取カロリー制限による肥満改善をしたり、食事に含まれる糖質を制限して、血糖コントロールをすることが重要とされています。また野菜などの食物繊維を多く含む食品を食事の最初に食べることで、糖の吸収を穏やかにし、食後の血糖値の上昇を抑えることができます。噛み応えのある食べ物も、咀嚼回数が増え、少ない量で満腹感が得られるため、血糖値の改善に効果的です。

(2)運動療法

運動により全身の筋肉が大量のエネルギーを必要とするため、血中ブドウ糖が消費され、血糖値が低下することを目的としています。特に食後の運動は、食事による急激な血糖値上昇を抑える作用があります。また、長期的な運動継続により、インスリンの作用が改善され、血糖コントロールに効果があると考えられています。ただし、病状によっては逆に症状が悪化することもあるので、必ず主治医に相談してから行いましょう。

(3)薬物療法

糖尿病の薬物療法は注射によりインスリンを体外から補給する「インスリン注射」と「経口血糖降下薬」の2つに大別され、病状や糖尿病の型により患者さんにあった薬剤を処方します。

さまざまな病気が隠れていることもある倦怠感。糖尿病が原因の場合には、血糖値を改善することで緩和されることが多いと言われています。倦怠感とともに、のどの渇きやトイレの近さが気になる場合は、すぐに医療機関に受診し、医師や栄養士の指導のもと、食習慣や生活習慣を見直すきっかけとしてみましょう。

参照・参考
タケダ健康サイト│だるさ・倦怠感
糖尿病症状セルフチェック│軽視しないで!糖尿病の症状の一つ「倦怠感」

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