糖尿病で起こる「ほてり」の原因。多発末梢神経障害って?

糖尿病の三大合併症の一つ「神経障害」では、「手足のしびれ・痛み」がよく知られる症状ですが、他にも「立ちくらみ」「便秘・下痢」「インポテンツ」「顔面神経麻痺」などさまざまな症状が出ることがあります。「ほてり」も神経障害の症状の一つ。

今回は「ほてり」について詳しく見ていきましょう。

多発末梢神経障害とは?

「ほてり」は「多発末梢神経障害」が原因となることがあります。

<多発末梢神経障害とは?>

多発神経障害(多発神経炎)は、全身の多くの末梢神経に同時に機能不全が起こる障害です。
・感染症、毒素、薬剤、癌、栄養不良、その他の病気などが原因となって、多数の末梢神経に機能不全が起こります。
・感覚、筋力またはその両方が障害されます。多くの場合は、まず足や手、続いて腕、脚または体幹に症状が現れます。

メルクマニュル医学百科より引用)

多発末梢神経障害には急性と慢性があり、さまざまな原因があります。
急性の場合は感染症や自己免疫反応や薬の副作用などが原因で起こり、慢性の場合は糖尿病や悪性貧血、肝不全、腎不全、癌などが原因と言われています。

糖尿病で起こる多発末梢神経障害

糖尿病で高血糖状態が続き、神経が傷めつけられることによって多発末梢神経障害が起こります。感覚神経が障害されれば「手足のしびれ・痛み」などとなり、血圧や心拍、呼吸、消化などを司る自律神経が障害されれば、「立ちくらみ」「便秘・下痢」「ほてり」などの症状が現われます。

糖尿病患者さんの「ほてり」の予防・治療は「血糖コントロール」

糖尿病神経障害による「ほてり」であれば、その予防や治療のカギは糖尿病の基本治療である「血糖コントロール」です。3食の食事を適正カロリー内で栄養バランスよく摂る、適度な運動(1日30分程度、週3日以上)を行う、ストレスを溜めない、睡眠を十分に取るなどの基本的な生活習慣の見直しが大切です。

神経障害でない場合の「ほてり」

神経障害でなくても、緊張して体が熱くなるなど「ほてり」は誰にでも起こります。また、風邪で発熱することも「ほてり」の一種です。一時的なものであれば様子を見ても良いですが、ほてりが続くようであれば早めに受診するようにしましょう。

<ほてりの主な原因>

  • 女性ホルモンの乱れ(更年期障害など)
  • ストレスによる自律神経の乱れ
  • 日焼け
  • 風邪やインフルエンザ、熱中症などの疾患
  • 甲状腺ホルモンの乱れ(バセドウ病)         など

糖尿病患者さんの気になる「ほてり」は早めに医師の診察を

糖尿病患者さんの「ほてり」の症状は、多発末梢神経障害の可能性もあります。「ほてり」が慢性的に続くなど気になることがあれば、早めに医師の診察を受けるようにしましょう。
また、日々の生活習慣を正し、血糖コントロールを良好に保ちましょう。

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