糖尿病による“かゆみ”?あまり知られていないその実態とは

糖尿病の人がかかりやすい、感染症とは?

厚生労働省の糖尿病サイトでも、症状の中で“肌のかゆみ・かさつき”を挙げています。

では、糖尿病と肌のかゆみにはどのような関係があるのでしょうか。
糖尿病患者さんは、感染症にかかりやすいと言われます。感染症とは風邪や肺炎、膀胱炎などさまざまありますが、皮膚炎も感染症の一つで、皮膚炎がかゆみの原因となっています。

皮膚炎には、皮膚感染症・足病変があります。
皮膚のかぶれやただれ、白癬(はくせん)菌症(水虫・たむしなど)、カンジダ症などが挙げられ、感染の可能性は全身にあります。
特に唇や陰部などの皮膚の薄い部分には症状が出やすいと言われています。

糖尿病患者さんが感染症にかかると、急速に進行するだけでなく、回復には長い時間がかかります。
また感染症にかかることにより、血糖値が上昇しやすくなり、血糖のコントロールが乱れます。
そのため、糖尿病そのものの進行にも影響を及ぼしてしまいます。

皮膚感染症・足病変とは?

皮膚感染症は、大きく細菌性と真菌性の2つに分類されます。

細菌性
外耳炎、とびひ、膿瘍、蜂窩織炎(皮膚の深いところが化膿し炎症を起こすこと)など

真菌性
真菌性皮膚疾患(白癬菌による水虫、たむしなど)、皮膚カンジダ症、泌尿器系カンジダ症 など

足病変は、足にできる潰瘍や壊疽(えそ)を指します。
神経障害・血流障害・感染症などが複雑に絡み合って起こります。
足の潰瘍や壊疽が進行し、重篤になると足の一部の切断を余儀なくされるケースもあります。

糖尿病におけるかゆみの危険性

健康な人であれば、日常、かゆみがあってもよほど酷くない限り、深刻に考えないかもしれません。
しかし、糖尿病患者さんの場合には、かゆみには多くの危険性が潜んでいることがあります。
たとえば、冬に肌が乾燥し、かゆみを感じることはよくあることですが、糖尿病で、免疫力が低下している状態で無意識に肌を掻いてしまうことで傷がつき、そこから細菌が侵入して感染してしまうことがあります。

また、糖尿病で肥満傾向にある場合は、脇の下や股擦れなど、肌同士が擦れあって傷つき、同様に細菌感染の恐れがあります。
この他、衣服の擦れや、入浴時に体を強く洗ってしまうなど、日常生活の何気ない行為が皮膚を傷つけてしまうこともあります。

このように皮膚感染症は全身に起こり得ますが、特に足は、全身の体重がかかり、靴による蒸れや摩擦などで傷やかゆみを起こしやすい部位です。
また糖尿病患者さんに多い白癬菌症(水虫)が悪化し潰瘍へと進行し、酷い場合には壊疽(えそ)を引き起こすこともあります。
かゆみがある場合には、無意識に皮膚を掻いてしまう前に、医師に相談するようにしましょう。

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