【医師監修】知っておきたい、糖尿病と骨粗鬆症の関係~糖尿病で高まる骨折のリスク

糖尿病で骨がもろくなる?

骨の強度は一般に「骨量」と「骨質」によって決まると言われています。糖尿病はそのいずれに対してもダメージを与え、骨をぜい弱な状態にしてしまいます。

・骨量の減少による骨折リスクの上昇
体内の他の器官と同じように、骨もまた新陳代謝を繰り返しています。骨にカルシウムを沈着させて新たな骨を形成する「骨芽細胞」の働き(骨形成)と、カルシウムを吸収して骨を破壊する「破骨細胞」の働き(骨吸収)のバランスが保たれることによって、骨代謝が保たれているのです。

糖尿病の患者さんの場合、骨芽細胞の働きが低下する一方、破骨細胞の働きが促される傾向にあります。すると骨代謝のバランスがくずれ、骨の吸収が新たな骨の形成を上回るため骨量が減少し、少しの衝撃で骨が折れやすくなります。

・骨質の劣化による骨折リスクの上昇
糖尿病の患者さんが骨折を起こしやすいもうひとつの要因は、骨質の劣化にあります。高血糖状態が続くことによる酸化ストレス、皮質骨の多孔化や骨微細構造の異常、コラーゲン線維間における終末糖化産物の蓄積などにより、骨質そのものが劣化してもろくなってしまうのです。

1型糖尿病・2型糖尿病の骨折リスク

糖尿病にり患していない人と1型・2型糖尿病の患者さんを比べると、1型糖尿病の患者さんの骨折リスクは約3~7倍、2型糖尿病の患者さんのリスクは1.3~2.8倍にも達すると言われています。

1型糖尿病の患者さんには骨量の減少・骨質の劣化の両方がみられ、2つの要因いずれもが骨折のリスクを高めているといえます。これに対し2型糖尿病の患者さんの場合には骨量の減少はみられず、糖尿病でない人と比べても、むしろ高い数値がマークされる傾向にあります。それでも骨折のリスクが高いのは、骨質の劣化が進んでいるためです。

骨量の値が高くとも骨折しやすい場合があることは、落とし穴になりがちです。適度な運動で骨の形成を促し、転倒やねんざなどのアクシデントに気をつけるなど、骨折への対策は常に留意しておきましょう。

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