糖尿病患者さんは認知症を発症しやすい?!糖尿病と認知症の意外な関係

糖尿病患者さんでは、三大合併症である、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、神経障害をはじめ、肥満、高血圧、高脂血症を発症しやすいと言われています。

また近年では、認知症も糖尿病患者さんで併発しやすいことが分かってきています。
ここでは、糖尿病と認知症の意外な関係について見ていきましょう。

認知症は、高血糖が引き起こす血管障害が一つの原因

糖尿病は、高血糖状態が続くことによって、血管や神経にダメージを与えていく病気。
腎臓の血管に障害が及べば糖尿病腎症に、目の血管に障害が及べば糖尿病網膜症に、といった具合に、障害が起こる部位は全身に及びます。

一方、認知症はさまざまな原因で脳にアミロイドβが蓄積したり、脳の連絡機能に問題が生じ、記憶や判断力に障害が出る病気です。

糖尿病患者さんで認知症の併発が多いのは、腎臓や目と同様に、高血糖によって脳の血管に障害が及び、脳の細胞に悪影響が出るためと考えられています。
また、高血圧や高脂血症がある場合には、動脈硬化が進みやすく、さらに認知症のリスクが高まります。

高齢の糖尿病患者さんでは、認知症のリスクは約2倍!

認知症には「脳血管性認知症」「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「若年性認知症」などいくつもの種類があります。
認知症の種類にもよりますが、糖尿病の人は糖尿病ではない人に比べて約2~4倍程度、認知症発症リスクが高まります。
糖尿病患者さんの中でも、糖尿病を患っている期間が長ければ長いほど、また動脈硬化や糖尿病腎症が進んでいればいるほど認知症になりやすいことも分かっています。

糖尿病患者さんの認知症予防策は?

では糖尿病患者さんが認知症にならないためには、どのような予防策があるのでしょうか。

やはり最も重要なことは、糖尿病治療の基本である「血糖コントロール」。

1日の摂取カロリーを守り栄養バランスの取れた食事をすること、また週3日以上の運動を行うことなど、基本的なことがとても大切です。
高血糖状態では血流が悪くなっていますが、血流の改善にも適切な食事や、適度な運動は有効です。
また、喫煙していると血流が悪くなり、高血圧など他の病気の原因にもなるため、禁煙することが望ましいでしょう。

血糖値が高めの方も注意が必要。早めに生活習慣の見直しを

糖尿病と認知症に関する調査や研究は今まさに進められており、詳細な原因や対策などがまとめられつつあります。
血糖値の上昇を防ぐことによってどれくらい認知症の発症リスクが低減できるかについてはまだ具体的な研究報告がありませんが、たとえ糖尿病でなく血糖値が高めというだけでも認知症発症リスクは高いと言われています。

健診などで血糖値が高めと出た方は、まずは食事、運動などの身近な生活習慣の改善から始めていきましょう。

参照・参考
認知症ネット│認知症と糖尿病の関連性
みんなのメンタルヘルス(厚生労働省)│認知症
オムロンヘルスケア│高齢者に増えている糖尿病と認知症の併発

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