糖尿病と記憶障害の関係。記憶障害を防ぐためにできることとは?

糖尿病と認知症との関係については、以前の記事でもご紹介しました。
今回は、認知症になる前の症状として「記憶障害」についてフォーカスして見ていきたいと思います。

高血糖では記憶力が低下する?!

高齢の糖尿病患者さんでは、糖尿病でない高齢者に比べて、2倍ほど認知症のリスクが高くなると言われています。
これは、糖尿病になると、高血糖状態が続いて血液がドロドロになり、脳血管への血流が不足して脳神経がダメージを受けることが一つの原因と言われています。

また、たとえ糖尿病を発症していなかったとしても、「高血糖状態では記憶力が低下する傾向がある」という、ドイツのシャリテ大学病院、Agnes Floel博士の研究チームによる研究報告があります。
調査内容は、「被験者に15個の言葉を聞かせ、30分後にどれだけ思い出せるか」の成績を見るというもの。
その結果、血糖値が低めの人は記憶力が高く、一方、血糖値が高めの人は記憶力が低くなったということです。

成績が悪かった人が血糖値を下げれば記憶力が戻るのか、というのは現在研究中とのことですが、できるだけ高血糖にならないように生活を注意することが、記憶力の低下を防ぎ、結果的に糖尿病及び認知症の予防にも繋がっていくと、Floel博士は述べています。

記憶障害に早めに気付くことが大切

病気全般に言えることですが、早期発見・早期治療が大切。
しかし物忘れなどは誰にでもあることなので軽視してしまいがち。
ただの物忘れと記憶障害の違いを知っておきましょう。

◆ただの物忘れとは違う!記憶障害の特徴

 

・酷い物忘れ
 たとえば、朝食のメニューを忘れてしまうのではなく、朝食を食べたこと自体を忘れてしまう。
 物忘れの自覚がない。
 ついさっき話していたことを繰り返し無自覚に話す。

・怒りっぽくなったり、不安がったり、性格が変わる
 探し物を他人のせいにしたり、急に別人のように怒ったり不安がったりすることがある。

・思考力が下がり、物事への興味が薄れ無気力になる
 いつもやっている作業が難しくなったり、時間や場所の把握がしづらくなる。
 それまで好きだった趣味やテレビ番組などにも興味が薄れ、ぼーっとしていることが増える。

高血糖から来る記憶障害の予防法は?

高血糖を防ぐには、やはり日々の生活習慣の見直しが重要。
特に食事の見直しから始めてみると良いでしょう。
食べ過ぎないことはもちろん、1日の適正摂取カロリーを3食だいたい均等に配分し、糖質・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルの必須栄養素をバランスよく摂る必要があります。
また食物繊維は血糖値を下げ、便通を改善するなどの健康効果があるため、1日25g程度を目安にたっぷり摂りましょう。
食物繊維を多く含む野菜類から先に食べることで、血糖値の上昇を防ぐことができるので、食べる順番にも注意したいところです。

また、適度な運動(週2~3回、1回30分程度)を継続的に行うことも血糖値を下げる働きがあります。
さらに、睡眠不足やストレスは血糖値を上げる原因になるので、できるだけ日々の生活でストレス解消を図り、質の高い睡眠をとるよう心がけましょう。

記憶障害は、周りの察知も重要。日頃からコミュニケーションを密に

もし記憶障害が起こってしまったときは、自分で異変に気付くことも大切ですが、周りの気づきも大切です。
少しでもおかしいと感じたら脳の機能テストや画像診断(MRI)などを受けましょう。
その際、血糖値検査を含む糖尿病の検査も併せて行うと良いですね。

早期発見・早期治療に努めましょう。

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