糖尿病と血圧の関係 ~高血圧も低血圧も要注意~

糖尿病患者さんは、特に高血圧に要注意!

冒頭でも述べましたが、糖尿病患者さんの約46%の方が高血圧を併発しており、これは糖尿病でない方の約2倍とも言われています。
糖尿病と高血圧は互いに悪影響を及ぼし合ってしまう関係があり、さらに合併症の進行を加速させてしまいます。

ではなぜ、糖尿病患者さんは高血圧を併発しやすいのでしょうか。

血液量が増加する

糖尿病で血糖値が高いと、体内の細胞の浸透圧が上がり、水分が血液中に出てきたり、腎臓からの水分量が増加して血液量が増えるため、血圧が上昇します。

肥満を伴っている方がいる

肥満だと糖尿病になりやすいことがわかっていますが、交感神経の働きも高まり、血管を収縮させたり、血圧を上げるホルモンが多く分泌されるため、高血圧にもなりやすくなります。

糖尿病腎症を発症している

糖尿病の合併症である糖尿病腎症を発症していると、腎臓は血圧を上昇させる作用のあるホルモン(レニン)を分泌します。
また腎機能低下により、血液のろ過機能が低下、血液量が増えるため血圧が高くなりやすくなります。

インスリン抵抗性がある

血糖値を下げるインスリンの効きが悪くなる→インスリンを多量分泌する→交感神経が緊張する、ナトリウム(塩分)が排出されづらくなる、といった流れで血液量が増え、高血圧を招きやすくなります。

さらに、高血圧は動脈硬化を進行させる原因でもあるため、心臓病や脳血管疾患のリスクも高めてしまいます。
日々の血糖コントロールに加え、血圧もきちんとコントロールしていくことが大切です。

◆高血圧と診断される血圧と、血圧の正常値・目標値(収縮期血圧/拡張期血圧)
高血圧                 140/90mmHg 以上
正常値                 130/85 mmHg未満
糖尿病合併症の予防のための目標値   130/80 mmHg未満

糖尿病の場合、低血圧であれば問題ない?

糖尿病の場合、とかく高血圧の危険性や対策について注目されがちですが、低血圧も同様に注意しなければなりません。

糖尿病の三大合併症である、糖尿病神経障害をご存じでしょうか?
糖尿病神経障害とは、合併症の中でも最初に現われる病気と言われています。
血液には体中の神経に必要な酸素や栄養を運ぶ役割がありますが、この働きが高血糖状態では低下するため、神経に必要な栄養が行き届きにくくなります。
これにより神経の働きにも障害が出てしまうのです。
また、神経には大きく中枢神経と末梢神経に分類されますが、糖尿病神経障害は主に末梢神経に影響を与えます。

さらに、末梢神経は以下の2つに分類されます。

運動神経・・・手足などを自分の意思(脳からの指令)で動かすなど、生活する上で体を自身で動かす際に働く神経のこと。
自律神経・・・内臓の動きや血圧の調整など、自身の意思とは関係なく、体のさまざまな機能を調整する神経のこと。

糖尿病により、血圧をコントロールしている自律神経が障害されると、低血圧を起こしやすくなります。
主な低血圧症状としては、立ちくらみやめまいなどです。
起立性低血圧と呼ばれ、横になっているときや座っている状態から立ち上がった時にふらつくなどは、血圧が正常にコントロールできていない状態であると考えられます。

立ちくらみは朝起きたとき、椅子から立ち上がったときなど、予期せずさまざまな場面で発生します。
倒れたりした時に頭を打ったり骨折したりと二次被害の可能性も高いため、思い当たる方は、血圧の測定を含め、病院での診断をおすすめします。

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