糖尿病と肥満、過体重はがんの発症に影響。調査でわかった重大なリスクとは?

アジアの調査で示された、2型糖尿病とがんのリスクとの関係は?

アジアの人を対象に行われた調査でも、2型糖尿病ががんの発症リスクに影響するという結果が出ました。

この調査は日本、中国、台湾、シンガポール、韓国、インド、バングラディッシュの7カ国に住む77万人以上のアジアの人(東アジア人が65万8,611人、南アジア人11万2,686人)を対象に、アジアと米国の大学や医療機関の協力で行われました。

アジア コホート コンソーシアム(ACC)を通して、平均12.7年の追跡調査を行いました。期間中、がんが原因で亡くなった数は3万7,343件でした。結果を分析したところ、2型糖尿病患者さんはがんの死亡リスクが1.26倍も上昇していました。

がんの種類別にみると、大腸がんが1.41倍、肝臓がんが2.05倍、胆管がんが1.41倍、膵臓がんが1.53倍、乳がんが1.72倍、前立腺がんが1.41倍、腎臓がんが1.84倍、甲状腺がんが1.99倍、子宮体がんが2.73倍、卵巣がんが1.60倍と、多くのがんの死亡リスク似関連していることがわかりました。

逆に、肺がん、胃がん、食道がん、子宮頸がん、膀胱がんなどの死亡リスクでは、糖尿病との関連はみられませんでした。

日本を含めた東アジアの人はインスリンの分泌能力が欧米の人よりも低く、比較的軽い肥満でも2型糖尿病を発症する可能性が高いと考えられています。研究チームは今後の課題として、アジアの人に多い体質ががんの発症リスクとどう影響しているのかを調べることをあげています。また、2型糖尿病患者さんはがん検診を定期的に受けて、がんの早期発見・早期治療ができるように気を付けることが大切だと指摘しています。

このように、がんとの関連が明らかになった昨今では、がんに備えるという意味でも糖尿病や肥満・過体重の予防や改善に努めることが大切だと考えられています。糖尿病のリスクは食事や運動といった生活習慣に気を配り、適切な血糖コントロールを行うことで改善できます。深刻な症状を未然に防ぐためにも、糖尿病の治療や予防に真剣に取り組みましょう。

参照・参考
Diabetes and obesity together responsible for nearly 800,000 cancers worldwide
New study reveals the association between type 2 diabetes and the risk of death from cancer in East and South Asians | EurekAlert! Science News

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