糖尿病でおなら回数が増える!?〜おならの原因と対策を解説〜

おならの原因となる糖尿病治療薬とは?

糖尿病の治療薬にはさまざまな種類がありますが、おなら(放屁)が増えるという副作用を起こす可能性がある薬は、「αグルコシダーゼ阻害薬」という薬です。一般名ではアカルボース、ボグリボース、ミグリトールと呼ばれています。

糖尿病の治療薬は、インスリンの分泌を促進して血糖値を下げる作用を強めるものが多くあります。αグルコシダーゼ阻害薬はそれとは異なり、小腸に存在するαグルコシダーゼという酵素の働きを抑えることで、小腸での糖(ブドウ糖)の消化・吸収を遅らせ、食後の血糖値上昇を防ぎます。

このαグルコシダーゼ阻害薬は、食事と一緒に服用することで効果を発揮するため、食事の直前(食事の10分前まで)に服用することが重要です。

おなら発生のメカニズムとその他の副作用について

では、αグルコシダーゼ阻害薬を服用すると、なぜおならが出やすくなるのでしょうか。ここではそのメカニズムと、その他に起こりうる副作用をご紹介します。

<おなら発生のメカニズム>

おならが出やすくなるのは、小腸における糖の吸収を薬の作用で遅らせるためです。糖は通常であれば小腸で分解されますが、αグルコシダーゼ阻害薬を飲むことで吸収が抑制されます。すると、小腸で吸収しきれなかった糖は大腸に行き、そこで腸内細菌によって分解されます。この時に糖が発酵することでガスが発生し、それがおならとして出てくるのです。これが、αグルコシダーゼ阻害薬を服用するとおならがよく出る理由です。

<その他の副作用について>

また、αグルコシダーゼ阻害薬では、おなら以外の副作用として、お腹の張り(腹部膨満感)や下痢などが起きることがあります。さらに、高齢者や開腹手術歴のある糖尿病患者さんの場合は、腸閉塞などの副作用を引き起こすこともあります。
αグルコシダーゼ阻害薬の中でも、特に「アカルボース」を服用している方は、肝障害の副作用報告があるため、定期的に肝機能検査を受ける必要があります。

その他、SU薬(インスリン分泌を促進する薬)やインスリン製剤との併用で起こる低血糖症状も副作用として挙げられます。頭痛やめまいなど低血糖症状が出た場合に速やかにブドウ糖を摂取できるよう、常にブドウ糖を携帯しておくと良いでしょう。

αグルコシダーゼ阻害薬を服用する際の注意点

ここでは、αグルコシダーゼ阻害薬を服用する際の注意点を改めて整理し、ご紹介していきます。

<αグルコシダーゼ阻害薬を服用する際の注意点>

  • 食直前(食事の10分前まで)に服用する。
  • 薬を飲み忘れたときは、食事中であればすぐに飲む。食後に気づいた場合はその時点で服用しても薬の効果が得られないため、次の食事の直前に服用すること。
  • αグルコシダーゼ阻害薬と他の血糖降下薬やインスリンと併用する場合は、低血糖症状を起こすことがある。低血糖症状が起こった場合に備えて、普通の砂糖(ショ糖)ではなく、すぐに吸収されるブドウ糖を常に携帯しておく。
  • 副作用として肝機能障害の報告があるため、服用を開始したら定期的な肝機能検査を受けるようにする。
  • 体のかゆみ、全身の倦怠感、黄疸(肌の色が黄味がかる)などの症状が現れた場合は、肝機能障害の可能性があるので、早めに医療機関を受診する。

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