糖尿病コラム

糖尿病が身体能力に影響。食習慣に注意して、ロコモの予防を


糖尿病患者さんは身体能力の低下に注意

オーストラリアのベイカーIDI心臓・糖尿病研究所では、過去に行われた研究から糖尿病患者さんの日常的な生活の行動を解析して、糖尿病の症状が身体能力にどのような影響をおよぼすのかを調査しました。

この調査では、1型糖尿病と2型糖尿病を発症している65歳以上の患者さん3,224人を対象に、『歩く』『食事をする』『電話をかける』『入浴をする』『服を着る』『買い物をする』といった日常的な行動で必要な身体能力について調査を行いました。

この調査によって、糖尿病患者さんはそうではない人に比べて、さまざまな形で日常的な身体能力が低下していることがわかりました。

行動別には、ウォーキングなどの移動に関する動作では71%、買い物をしたり電話をかけるといった身体活動では65%、食事や入浴、服を着るといった日常的な行動では82%が、身体能力が低下しやすいとしています。

糖尿病患者さんの身体活動が低下する明確な理由は明らかになっていませんが、研究に参加したモナシュ大学のアンナ・ペーテルス氏は、血糖値の高い状態が続くことで筋肉の慢性的な炎症が引き起こされたり、筋肉が衰弱しやすくなっていることが影響している可能性が高いと指摘しています。

この調査の結果は、高血糖が身体能力に影響する可能性を示す一方で、血糖コントロールに注意することで、将来の身体機能の低下に備えられる可能性があるということも示しています。

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