糖尿病の判定要素「空腹時血糖値」って?

世界でも増え続ける糖尿病人口。
日本でも、糖尿病、あるいは糖尿病が強く疑われる人は約950万人。
今や「国民病」とも呼ばれる病気です。

糖尿病は、初期の段階での自覚症状がほとんどありません。毎年きちんと健康診断を受け、「血糖値が高め」と出た場合には、早めに生活習慣の見直しを行っていく必要があります。

健診では血液検査による血糖値の検査もあります。
ここでは、糖尿病と、糖尿病の判定要素の一つである「空腹時血糖値」について見ていきましょう。

糖尿病は血糖値が高い状態が続いて、体にさまざまな障害を起こす病気

私たちの体は、糖を摂って体内でブドウ糖に変換し、それをエネルギーとしてさまざまな生命活動に利用しています。
糖を含む食べ物を食べると血糖値が上がりますが、健康な状態では、血糖値が上がり過ぎないように、インスリンというホルモンが血糖値を下げる働きをします。

しかし糖の摂り過ぎや、ストレス、加齢などによって、インスリンの分泌臓器である膵臓が疲弊してしまってインスリンの分泌が悪くなったり、効きが悪くなること(インスリン抵抗性)により高血糖状態が続いてしまい、糖尿病となってしまうことがあります。
高血糖状態では血液がドロドロになり、全身の血管や神経などが障害され、手足のしびれや腎障害、動脈硬化などを引き起こしてしまうのです。

血液に含まれるブドウ糖の濃度を測る「空腹時血糖値」

糖尿病かどうかを検査するには、血液中のブドウ糖の濃度「血糖値」を調べます。
検査前9時間以上絶食した状態(一般的には、検査前日の夕食と当日の朝食を抜く。水は飲んでも良い)の血糖値を「空腹時血糖値」といい、糖尿病のほか、膵臓や肝臓の疾患、バセドウ病などの診断基準の一つとされています。

空腹時血糖値の基準は次の通りです。手元に健康診断の結果があればチェックしてみましょう。

◎空腹時血糖値(略号:BS)の指標(日本糖尿病学会)

 

 正常域 60~109 mg/dL
(正常高値 100~109 mg/dL)
 境界域 110~125 mg/dl
 糖尿病域 126 mg/dl以上

「境界域」はいわゆる「糖尿病予備群」。
また「正常高値」の場合にも、血糖値は高めで、早めに食事を中心に生活習慣の改善を行っていく方が望ましいでしょう。

健康診断などで異常値が出たら、すぐに再検査を

健康診断などによる1度だけの「空腹時血糖値」によって糖尿病と診断されることはありません。
「空腹時血糖値」に異常が出た場合は「要再検査」となり、再度「空腹時血糖値」の検査と、他の検査も含め、糖尿病であるかどうかが診断されます。
早めに病院で再検査を受けましょう。

糖尿病は自覚症状が分かりづらく、気づいたときにはかなり進行しているなんてことも多い病気です。
初期の段階で治療するには、やはり早期発見が大切。
そのためには、毎年欠かさず健康診断を受け、適切な対処をしてくださいね。

参照・参考
科学的根拠に基づく糖尿病診断ガイドライン2013|南江堂
厚生労働省│平成24年「国民健康・栄養調査」の結果

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