糖尿病コラム

暑い日は特に注意。高血糖と熱中症の関係とは?


高血糖の方は注意。熱中症との関係とは

そもそも熱中症とは高温多湿な環境の中で、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温がうまく調節できない状態になった時に発症しやすい症状です。

軽症の段階では「めまい」や「失神」「大量の発汗」「筋肉痛」「こむら返り」といった現象を起こし、これよりもやや重い状態になると「頭痛」「吐き気」「嘔吐」「体がぐったりする」といった症状を引き起こします。この状態になると、病院へ搬送して治療を受けなければいけません。

さらに重症になると「意識がなくなる」「刺激への反応が異常」「歩けない」などの深刻な状態を起こします。最悪の場合は命を落としてしまう可能性もある、非常に危険な症状です。

熱中症を発症する可能性は誰にでもありますが、特にのどの渇きを感じにくく、我慢しやすい高齢の方と、糖尿病などの慢性疾患を持っている人は、熱中症にかかりやすいことが明らかになっています。

糖尿病患者さんが熱中症になりやすいのには理由があります。まず、血液中のブドウ糖濃度が高い、いわゆる高血糖の状態になると、濃度を薄めるために血管の外から水分を取り込み続けるようになります。すると血液中の水分の量が増加して、浸透圧利尿という現象によって多くの水分が尿として排出されてしまいます。その結果、体内の水分が少なくなり、熱中症を発症しやすくなってしまうのです。

また、高血糖の状態が続いている人は自律神経の障害や血流障害が起こりやすいため、熱中症を発症しても気がつきにくいという問題もあります。

そのため、高血糖の状態が続く傾向のある方は、熱中症のリスクが特に高いことを覚えておく必要があります。

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