家族ができる糖尿病患者のメンタルケア

糖尿病患者は、慢性的な身体疾患か不安障害やうつ病などの精神疾患併発しやすいことが多く、糖尿病患者がうつ病を併発している比率は約11.4%、うつ病を併発している疑いがあるのは31.0%という調査結果もであります。

うつ病を併発することで、患者の自己管理能力の低下、治療への積極性の低下などの影響が知られております。

糖尿患者の精神的負担

糖尿病の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法と毎日の自己管理が重要です。
糖尿病の治療を始めると、今までの悪い生活習慣から正反対の健康的な生活習慣に変えていく場合など、極端な生活の変化が精神的負担になることがあります。

そして、好きなものが食べられなくなった…(喪失感)。みんなと楽しく食事ができない…(孤独感)。
さらに合併症の発症を指摘されるのが怖くて病院に行かない(否認)、管理ができていないと主治医から頭ごなしに叱られ通院をやめてしまった・・・(不信感)といった気持ちをもつようになり、医師に対する不信感も生まれることもあります。
このような心の状態が続くと、医療機関への受診を含め、治療への継続が難しくなってしまいます。

糖尿病患者の合併症のリスク

糖尿病とうつ病を併発すると、治療が困難になるばかりでなく、死亡率が1.6倍、医療費は4.5倍上がることがわかっています。
糖尿病の合併症には、脳卒中や心筋梗塞など命にかかわる重大な病気もあるため、合併症の予防は,糖尿病の治療において,重要であると考えられています。

しかし、うつ病が併発することで、糖尿病神経障害,糖尿病腎症,大血管障害,糖尿病網膜症が起こりやすく、それら合併症が悪化する可能性があります。

家族ができるメンタルケアポイント

糖尿病治療では、家族も心の状態に十分に注意し、うつ病のようなこころの病気にならないように、メンタルケアも行いながら治療を続けていくことが大切です。

・安心して休息できる場を

心の不調のサインは、食欲がない、体重が減った、眠りすぎる、元気がなくなったなど今までの行動と違ってきます。
言葉だけでない、さりげない気遣いなどが、安心感を与えることができます。

・話に耳を傾けましょう。

心の不調や体の不調を感じ、誰かに話を聞いてもらいたい時があります。
無理に話を聞き出すのはNGですが、話をしたくなったらゆっくりと時間をとって話を聞いてあげましょう。
話をしている途中で、否定したりせず、目を見てうなづいてあげましょう。

・主治医に相談を勧めてみましょう

普段と様子が違ったとした場合でも、体の不調なのか、一時的なものだけなのか、糖尿病によるものなのか、うつ病のためなのか、判断が難しいことでもあります。本人が落ち着いたところで精神科などの専門施設の受診を考える必要がありますが、本人がそのような専門施設に抵抗があるような場合は、まずは主治医に相談しましょう。

・早めに情報を集める

近くで支え続けることは、その人に対する気持ちが強いほどつらくなりがちです。
相談できるところを探しておくなど、しんどくなる前の「まだ必要ない」と思えるうちに手段を見つけるようにしましょう。

糖尿病の治療は医師の力を借りながらも、その大部分が自己管理に任されており、ご家族の協力がとても大切になります。
食事療法や運動療法などの治療に加え、糖尿病の悪化を防ぐために、心の病気にならないためのメンタルケアにも注意していきましょう。

参照・参考
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 社会精神保健研究部│糖尿病とうつ病
みんなのメンタルヘルス(厚生労働省)│身近な人と支えあう

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