糖尿病患者さんが梅雨時期から注意したい感染症「夏型過敏性肺炎」とは?

全国的に梅雨入りが始まっていますが、梅雨の時期から増える「夏型過敏性肺炎」をご存じでしょうか。
今回は、糖尿病患者さんは特に注意したい「夏型過敏性肺炎」をピックアップして見ていきましょう。

糖尿病患者さんは、感染症にかかりやすく重症化させやすい

糖尿病は、高血糖状態が長い間続いて、血管や神経など体のさまざまな場所にダメージを与えていく病気です。さらに、高血糖状態では免疫力が低下するため、あらゆる感染症にかかりやすい状態となります。抵抗力も落ちるため、一旦感染症にかかると治りづらく、重症化させやすいということもあります。

また病気の状態では、体に負荷がかかり「コルチゾール」などのストレスホルモンが分泌されます。ストレスホルモンは血糖値を上げる作用があり、糖尿病自体も悪化させてしまのです。

夏に注意したい「夏型過敏性肺炎」とは?

糖尿病患者さんが注意したい感染症はさまざまありますが、ここではこれからの季節に流行する「夏型過敏性肺炎」について紹介したいと思います。

通常の「肺炎」は、細菌やウイルスが肺胞と呼ばれるところに感染し炎症を起こして発症する病気。しかし「夏型過敏性肺炎」は、通常病原菌とは捉えられない室内のカビや、化学物質などを繰り返し吸い込むことによって、肺が過敏になって発症するアレルギー性の肺炎です。

梅雨の時期になってくると気温と湿度が高くなり、カビが繁殖して胞子を飛ばすため「夏型過敏性肺炎」が流行しやすくなります。6月~9月の気温の高い時期には要注意です。

<夏型過敏性肺炎の症状>

  • 発熱
  • せき
  • だるさ
  • 呼吸が苦しい

※環境要因のため、その原因となっている場所を離れると症状が落ち着く場合もあります。
※喫煙者は悪化しやすいため、できれば禁煙を。

<夏型過敏性肺炎の治療と予防>

 

アレルギー性のため症状の緩和は対症療法が行われますが、根本原因となっているカビを取り除くことが大切となります。症状がひどい場合には、カビが発生している壁のリフォームや転居をしなければならないこともあります。

予防には、

  • カビの生えやすい場所(居室、浴室、台所、エアコン、除湿器、洗濯機など)はこまめに掃除し、除菌を行う
  • こまめに換気を行う
  • カビが生えた食品は、たとえその部分を取り除いても食べないようにする
  • エアコンはフィルターまでしっかりと除菌清掃を行う
  • シーツなどの寝具はこまめに洗濯する

おかしいと思ったらすぐに受診を

これからの季節注意したい「夏型過敏性肺炎」。発熱が引かない、せきが長引く、特定の場所に行くと咳き込むなどの症状があれば、ただの風邪と高をくくらずに医師の診察を受けましょう。また、原因となるカビを増殖させないよう、日々こまめに掃除や除菌を行うよう心がけましょう。

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