喫煙が糖尿病に良くない理由 ~治療も予防も、禁煙が大切~

糖尿病と喫煙、一見あまり関係のないことのように思えますが、タバコは「百害あって一利なし」とも言われるように、糖尿病にも悪影響を及ぼします。
糖尿病の治療中であっても、また予防という観点からいってもタバコはおすすめできません。

今回は、喫煙がどのように糖尿病と関係しているのかを見ていきます。

喫煙は、血管にさらなるダメージを与え、動脈硬化の進行を早める!

動脈硬化は、LDLと呼ばれる悪玉コレステロールが血管壁に沈着することが原因の1つですが、喫煙はこのLDLが変性させて沈着を促進する作用があります。
さらに喫煙は、LDL(悪玉コレステロール)を増やし、HDL(善玉コレステロール)を減らしてしまうという作用もあります。

糖尿病患者さんは、血糖が高い状態が続くことによって血管にダメージを与えており、動脈硬化が起こりやすくなっていますが、喫煙によって動脈硬化はさらに加速してしまうのです。

喫煙は、インスリンの効きを悪くする!

糖尿病は血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌が少なくなったり、効きが悪い状態にあります。
喫煙することで、さらにインスリンの効きが悪くなり(「インスリン抵抗性」が高まる)、また効きが悪いことでさらにインスリンを分泌する脾臓に負担をかけ、次第にインスリン分泌量自体を低下させてしまうという悪循環に陥ってしまうのです。

結果、血糖コントロールが悪化し、糖尿病も悪化してしまうのです。

喫煙は、血圧を高め、高血圧と糖尿病は相互に悪影響!

喫煙することによってニコチンが交感神経を刺激し、血管が収縮して血圧が上がります。

糖尿病患者さんは高血圧を併発しているケースが多く、高血圧と糖尿病はインスリンの効きを悪くしたり、血管内の水分量が増えて血管に負担をかけたり、血圧を上げるホルモンが分泌されたりと互いに深い関係があります。また高血圧で血管へのダメージが高まることは、動脈硬化を促進する要因にもなります。

受動喫煙でも注意が必要

自らが喫煙者でなくても、人のタバコの煙を吸っているだけで、喫煙者同様に血管収縮や血圧上昇など悪い影響を与えるため、糖尿病患者さんは特に注意が必要です。

喫煙者の多いカフェや居酒屋などに長時間いることを避けたり、家族に喫煙者がいる場合は禁煙に協力してもらったり別の場所で喫煙してもらうようにしましょう。

また受動喫煙は、糖尿病へ悪影響であるだけでなく、喘息や気管支炎、肺がんなどのリスクも高まります。

禁煙が一人で難しい場合には、禁煙外来などの利用も

このように、喫煙は糖尿病と深い関係があり悪影響を及ぼしてしまうため、できれば禁煙することが望ましいでしょう。
最近ではたくさんの禁煙グッズが販売されているので、ドラッグストアやインターネットでチェックしてみると良いでしょう。

自分一人で禁煙を行うことが困難な場合には、禁煙外来などを利用することもおすすめです。
いくつかの条件を満たせば、保険が適用される場合もあります。

糖尿病の予防や治療のために限らず、健康を保つためにも、喫煙されている方はこれを機に禁煙するのも良いかもしれません。

参照・参考
e-ヘルスネット(厚生労働省)│喫煙と糖尿病
国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス│[32]飲酒、喫煙と循環器病
すぐ禁煙.jp(ファイザー)│受動喫煙とは何か?
すぐ禁煙.jp(ファイザー)│禁煙外来へようこそ。お医者さんと一緒に禁煙をはじめませんか?

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