動脈硬化対策にウォーキング。継続するメリットとは?

積極的なウォーキングで動脈硬化対策を

産業総合研究所では、動脈壁の硬さを示す指標である「動脈スティフネス」に注目し、動脈硬化の進行度合いの個人差について追跡調査を行いました。

動脈スティフネスが高くなるほど将来的な心臓病のリスクが上昇することが知られており、心血管疾患を予防するには、動脈スティフネスを改善することが大切だといわれています。動脈スティフネスの指標は様々ですが、PWV(心臓から血液が送り出されることで発生する脈波が、動脈内を伝わる速度)が最も世界で普及している評価方法です。

この研究では、2003年から2005年にかけて動脈スティフネスを計測した成人92名が対象となりました。2013年から2015年にかけて対象になった人たちの動脈スティフネスを再び測定すると共に、質問の回答をもとに習慣として行っている有酸素運動量を調べ、1週間あたりの消費カロリーを推定しました。

1週間の有酸素運動量が低い(5METs×時間未満)グループと、中間(5METs×時間以上、15METs×時間未満)のグループ、高い(15METs×時間以上)グループの3つにわけて、10年間のbaPWV(上腕と足首に脈波センサーをあてて計測したPWVの値)の増加量を比較しました。

その結果、運動量が高いグループは他のグループと比べて、baPWVの増加量が3分の1以下でした。

さらにこの研究では、動脈硬化の遺伝的リスクを抱えている人でも、ウォーキングなどの有酸素運動を続けるとリスク増加を抑えられることを指摘しています。

以前から有酸素運動を行っていると動脈スティフネスが低くなることが知られていますが、この研究によって活動量が「15METs×時間以上」の有酸素運動の有効性が実証されました。

今回紹介した研究にも示されているように、動脈硬化を予防するためには、有酸素運動を続けることが大切です。

シドニー大学の研究チームが発表した研究では、推奨されている運動量をまとめて行った場合でも、高い効果が得られることが示されています。毎日運動する時間がとれない場合は、週末などのまとまった時間に積極的に有酸素運動を行いましょう。重大なリスクに備えるためには、こうした習慣を定着させることが大切です。

参照・参考
動脈硬化 | e-ヘルスネット 情報提供
人間情報研究部門の紹介|人間情報研究部門|国立研究開発法人産業技術総合研究所
人間情報研究部門|国立研究開発法人産業技術総合研究所
産総研:動脈硬化の進行度合いの個人差を長期間追跡調査
‘Weekend warriors’ less likely to die from cancer, cardiovascular disease – The University of Sydney

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