動脈硬化のガイドラインに採用されたリスク評価の基準「吹田スコア」とは

リスク評価に用いられている「吹田スコア」とは

吹田スコアとは、大阪府吹田市にある国立循環器病研究センターの予防医学・疫学情報部の西村邦宏室長らの研究チームが開発した、心筋梗塞など冠動脈疾患の10年間の発症危険度を予測する新しいリスクスコアです。

吹田スコアの内容を大まかに説明すると、次の条件の状態に応じて得点を加算し、合計得点が高いほど、10年間の冠動脈疾患の発症確率が高くなるというものです。

・年齢
・性別
・LDLコレステロールの値
・HDLコレステロールの値
・CKDのステージ
・現在の喫煙の有無
・糖尿病の有無

国立循環器病研究センターでは、吹田スコアの妥当性を欧米で用いられてきたフラミンガムリスクスコア(FRS)と比較検証し、その結果を2014年に公表しています。

この比較検証では、FRSと実際の発症割合との間には、最大14%もの冠動脈疾患リスクの過大評価が確認されました。しかし吹田スコアでは、有意な差は見られませんでした。

吹田スコアはNIPPON DATAなどの死亡を予測するスコアに比べて、都市部の住民を対象として発症を予測し、CKDなども危険因子に含むリスクスコアです。現行のガイドラインにも沿った内容のため、より正確に冠動脈疾患の発症が予測でき、今後の予防に役立つと期待されています。

日本動脈硬化学会の公式ウェブサイトには、2017年版のガイドラインに掲載している「吹田スコアによる冠動脈疾患発症確率と脂質管理目標値」を簡便に求めるアプリが用意されています。現在は医療従事者向けのものですが、一般の方に向けたアプリも準備中です。

また、国立循環器病研究センターのプレスリリースには、それぞれの項目の得点も含めた、吹田スコアの内容が掲載されています。

こうした情報も積極的に収集し、動脈硬化のリスクに備えましょう。

参照・参考
日本動脈硬化学会|冠動脈疾患発症予測・脂質管理目標値設定アプリのご案内
冠動脈疾患を予測する新しいリスクスコアの開発 | プレスリリース | 広報活動 | 国立循環器病研究センター

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