動脈硬化のガイドラインに採用されたリスク評価の基準「吹田スコア」とは

動脈硬化の新しいガイドラインが公開

動脈硬化性疾患予防ガイドラインは5年おきに改訂され、必要に応じて内容が変更されます。

2012年版から改訂された点の1つに、Non-HDLコレステロールが高い値を示した場合も脂質異常症の診断基準に含まれることがあげられます。

Non-HDLコレステロールが170mg/dL以上を示した場合は「高Non-HDLコレステロール」と診断されます。高Non-HDLコレステロールは、すでにリスク評価の対象になっている高LDL-コレステロール症候群と低HDLコレステロール症候群と同様に、新たにリスク評価の対象になりました。また、境界型の脂質異常についても、すでに対象だった境界域高LDL-コレステロール血症に加えて、Non-HDLコレステロールの値が150~169mg/dLを示す境界域高Non-HDLコレステロール血症も対象となります。境界型に該当した場合は、リスクとなる他の要素も考慮した上で、医療従事者の介入がいるかどうかを判断する必要が生じます。

脂質異常症と診断された場合は、それぞれの高リスクに応じた管理目標が設定されます。高リスクの条件には、耐糖能異常ではない糖尿病、非心原性脳梗塞、慢性腎臓病(CKD)、末梢動脈性疾患(PAD)が該当します。

これらの条件に該当しなかった場合、2012年版までは「NIPPON DATA 80」に基づいた10年以内の冠動脈疾患死の確率がリスク評価に用いられていました。しかし2017年版からはリスク評価の方法が変更になり、新たに吹田スコアによる10年以内の冠動脈疾患発症率が用いられました。

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