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トランス脂肪酸の摂りすぎには要注意! いますぐ食事内容を見直そう

そもそもトランス脂肪酸とは?

脂肪酸は人間にとって不可欠な三大栄養素の1つである脂質の主成分であり、細胞を作ったり、人が活動するためのエネルギーとなります。トランス脂肪酸は脂肪酸の種類の一つで、主に植物油などから油脂に加工する過程で生成されるほか、植物から油を絞る際に高温処理されたサラダ油などにも少量のトランス脂肪酸が含まれています。また、加工など過程で生成される以外に、牛や羊といった動物の肉に僅かに含まれるものもあります。

このトランス脂肪酸、過剰に摂取していると健康への様々な害があると言われています。具体的には、トランス脂肪酸をとる量が多いと、血液中のLDLコレステロールが増える一方でHDLコレステロールが減ることや、心臓病を発症する可能性を高める恐れがあることなどが、報告されたり示されたりしています。

「でも、日本人はそもそもトランス脂肪酸の摂取量が少ないから大丈夫」という声もあります。確かに、2012年の食品安全委員会の発表によると、日本人の多くは世界保健機関が推奨するトランス脂肪酸摂取量の目標を下回っています。けれども一方で、2009年に日本人を対象に行われた調査によると、トランス脂肪酸を多く摂取する人は摂取量が少ない人よりも中性脂肪とHbA1cの血中濃度が高い傾向にあるのだそうです。近年は食の欧米化が広がっているため、一度食生活を見直してみることが重要です。脂質は人間にとって欠かせないものですが、その中身にも注意する必要があるといえそうです。

トランス脂肪酸が多く含まれている食品は?

では、我々の身近にある食べ物で、トランス脂肪酸を多く含む食品は何があるのでしょうか?

まず、トランス脂肪酸を多く含んでいるのが、マーガリンやショートニング、ファットスプレッドなどの植物性固形油脂です。さらに、これらを使ったパン類やケーキ類、アイスクリームやクッキーといった洋菓子や、トランス脂肪酸が含まれる油で揚げたポテトや唐揚げ、ドーナッツといった揚げ物には気をつける必要があるでしょう。ただし、最近では製造方法の工夫によってトランス脂肪酸の含有量が少ないものも多くあるようです。

こうしてみてみると、いわゆる「嗜好品」つまり「おやつ」に分類されたり、ファストフードで手に入るものにトランス脂肪酸が多いのがわかります。特に、洋菓子にはトランス脂肪酸を多く含んだ原材料のものが多いため、おやつを選ぶときにはトランス脂肪酸があまり使用されていない和菓子を選んだり、原材料にこだわって自分で作ったり、トランス脂肪酸ゼロを宣言しているものを選ぶなど、できるだけトランス脂肪酸を避けるように、日頃から意識することも重要といえそうです。

参照・参考
すぐにわかるトランス脂肪酸:農林水産省
トランス脂肪酸の食品健康影響評価の状況 | 食品安全委員会 – 食の安全、を科学する
山田、佐々木、村上ら: Asia Pacific Journal of Clinical Nutrition誌(18巻359-71頁)
食品に含まれるトランス脂肪酸の由来:農林水産省

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