糖尿病コラム

見逃しやすい!糖尿病合併症による足病変「シャルコー足」とは?


シャルコー足と糖尿病

(1)シャルコー足とは

シャルコー足とは、神経障害によって気付かないうちに骨がつぶれたり折れたりして、足に変形が起こることです。土踏まずがなくなり足の裏が扁平化したり、くるぶしから足首の関節が潰れてしまうこともあります。

シャルコー足の原因は、シャルコー関節とも呼ばれる神経障害性関節症です。何らかの原因によって神経が障害を受け、その障害が進むことで関節の防御機構がうまく働かなくなり、関節の破壊につながると言われています。

シャルコー足の初期症状は、足の感覚が鈍くなることから始まり、突然足が腫れたり、赤みが見られるようになります。こうした症状に気づかずに治療が遅れると、足の関節(骨)が破壊され、足が変形してしまうのです。

神経障害性関節症はどの関節にも起こりますが、特に足に起こった場合を、シャルコーという学者が報告したことにちなんでシャルコー足と呼んでいます。


(2)糖尿病とシャルコー足の関係

糖尿病患者さんの中には、合併症によって神経障害がおきていることがあります。神経障害があると運動神経、知覚神経、自律神経にダメージを与えるため、感覚が鈍くなり、足に痛みや異変が起きても初期段階では気づきにくくなります。

そのため、発見が遅れたり、症状を見逃してしまい、足の関節が破壊され、激しい痛みが現れるまで放置してしまうことがあるのです。

シャルコー足は進行すると足の変形による無理な負荷や傷からさらに感染症に発展し、足の切断などの手術が必要となるケースもあります。


シャルコー足の治療方法や診断後の対処法

シャルコー足の治療は、病態の進行状況により対処法が異なります。

比較的初期の段階で治療を開始した場合には、これ以上骨の破壊が進行しないように関節固定術を行ったり、下腿から足にかけてピッタリとフィットさせたギプス、治療用中敷き、靴型装具などを使って足への体重負荷を軽減する「トータルコンタクトキャスト(TCC)法」と呼ばれる治療法を行います。


病態が進行しており、骨や関節が変形してしまった場合などは、破壊された関節を人工関節置換術と用いて再建する手術、変形によって突出した骨を切除する手術が行われます。


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