あの有名人も糖尿病だった?! ~糖尿病と戦っていた歴史的人物~

糖尿病は現代の生活習慣病とも言われますが、その歴史は古く平安時代から存在し、藤原道長は糖尿病を患っていたと言われています。

さらに古い時代になると、現在のトルコ領パドチアで、紀元2世紀頃に

「(絶えまなく水が流れ出るというような意味)は不思議な病気で、肉や手足が尿の中に溶けだしてしまう。患者は絶えず水を作り水道の口から流れでるほどであり、病状がそろうと死も早い」

参考:http://metab-kyoto-u.jp/to_patient/online/a001.html

と糖尿病が重症になったときの状況を書き記されている書物があり、その頃にも糖尿病があったと考えられています。

日本では、まだ糖尿病と名付けられる前は、「消渇(しようかち)」や「飲水病」と呼ばれ、異常に多量の水を飲むことからそう呼ばれていました。
糖尿病は決して最近の新しい病気ではないのです。

ドイツ・バロック音楽を代表する作曲家・バッハも糖尿病だった

バッハは、1685年にドイツ中部ザクセン地方のアイゼナハの音楽一家に生まれ、「ジュピター交響曲」「G線上のアリア」「マタイ受難曲」「トッカータとフーガ」など数多くの名曲を生み出しました。
バロック音楽を代表する音楽家で、後世では、西洋音楽の基礎を構築した作曲家であり音楽の源流とも捉えられ、多数の作曲家たちに多大な影響を与え、日本の音楽教育では「音楽と父」と呼ばれています。

そんなバッハですが、肖像画を見ても肥満体型で、晩餐会のメニューはとても豪勢なもので、ワインが大好物であったという記録が残っています。そのせいか、糖尿病を患い60歳頃には視力が衰え始め、眼の手術を2度にわたって受けましたが、手術は失敗。術後はほとんど失明状態であったと言われています。
視力の低下は、糖尿病による白内障の症状と推察され、糖尿病網膜症を起こしていた可能性もあるようです。
1750年65歳で脳卒中の発作を起こして死去しました。

糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、血管がダメージを受け、心筋梗塞や脳卒中などの危険も高まります。
バッハも糖尿病により、脳卒中の可能性が高まっていたことが考えられます。

(参考:http://gado884.com/index.php?ct_id=1262412178&ms=1210770175
 http://www.prmvr.otsu.shiga.jp/EnsembleVoce/Bach/Bach9.html
 http://www.club-dm.jp/novocare_circle/03/celebrity.php)

フランスの画家・セザンヌと糖尿病

ポール・セザンヌは、「近代絵画の父」と呼ばれ、20世紀絵画の扉を開いた後期印象派を代表する画家。

1839年フランスのエクス=アン=プロヴァンスに生まれ、家は裕福でしたが、画家としてはなかなか成功しませんでした。
晩年にようやく評価されはじめ、61歳でパリの万国博覧会にも出品され、次第にフランス国外でも評価を受けるようになりました。

しかし、63歳頃には糖尿病が悪化、1906年屋外で写生中に夕立にあったあと、意識障害に陥り、さらにその1週間後肺炎を起こしました。さらにその1週間後、意識を取り戻すことなく亡くなりました。このときの意識障害の原因は、糖尿病性昏睡ではないかとも考えられています。

ちなみに、セザンヌの死後15年の1921年インスリンが発見され、その後多くの糖尿病患者さんがインスリンによる治療の恩恵を受けています。

(参考:http://dm-care.jugem.jp/?eid=263)

歴史的な人物の糖尿病の原因も主に食生活?!

今回紹介したバッハやセザンヌだけではなく、古くから糖尿病で苦しんでいた人はたくさんいました。
医療技術もまだまだ低く、インスリンの発見もされていない中でさまざまな症状が表れ、糖尿病ははっきりとした原因が分からない恐ろしい病であったことでしょう。
糖尿病を患っていた人たちの共通点には、極度の甘党であったり、大食漢であったりと、食生活の乱れが挙げられます。

現代の「国民病」とも言われる糖尿病。
インスリンによる治療や、手術などの医療技術は進歩していますが、いつの時代も日頃から食事には気を付けていきたいものです。

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