【医師監修】突然生じる合併症!「高浸透圧高血糖症候群」とは?

糖尿病の急性合併症とは

糖尿病の合併症には、年月をかけて徐々にその症状があらわれる慢性合併症と、突然急激な症状があらわれる急性合併症があります。

慢性合併症:糖尿病神経障害・糖尿病網膜症・糖尿病腎症
急性合併症:糖尿病ケトアシドーシス・高浸透圧高血糖症候群

急性合併症のうち、糖尿病ケトアシドーシスは主にインスリン分泌が欠如している1型糖尿病の患者さんに、高浸透圧高血糖症候群はある程度インスリン分泌が保たれている2型糖尿病の患者さんにも起こります。

高浸透圧高血糖症候群とは?

高浸透圧高血糖症候群は600mg/dlを超える高血糖、および高浸透圧血症(有効浸透圧で320mOsm/lを超える)が見られる場合に診断されます。

糖尿病ケトアシドーシスとは異なり、インスリン欠乏が相対的であるため、血中のケトン体はそれほど上昇しません。主な病態である高血糖と脱水に加え、頭痛や頻脈、けいれん、ふるえなどの症状が起こります。重度の場合には片麻痺などの中枢神経症状や意識障害が生じることもあり、死亡率は16.0%と、危険性の高い合併症です。

高浸透圧高血糖症候群はどんな場合に起こる?

高浸透圧高血糖症候群は、相対的なインスリンの不足が原因となって生じます。普段は血糖値が安定していても、手術による身体への侵襲や高カロリーの輸液、副腎皮質ステロイドの投与などを契機として相対的にインスリンが不足し、血糖値が高くなってしまうのです。クッシング症候群・バセドウ病などによる内分泌疾患や感染症、脳血管障害、心血管障害などがきっかけになることもあります。

高齢の方は若年層に比べてあまり水分をとらない傾向にあるため、脱水症状を起こすと深刻化しやすく、合併症の症状も重度になりがちです。また、下痢などによる脱水症状や肺炎などがきっかけとなり、糖尿病と診断されていなくても高浸透圧高血糖症候群を発症する場合があります。

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