【医師監修】糖尿病患者さんはなりやすい?「五十肩」の症状とは

「五十肩」とは?

五十肩は「肩関節拘縮」や「肩関節周囲炎」とも呼ばれ、肩の痛みや可動域の制限がその主な症状です。50代以降の中高年期に多く発症します。

一般的な五十肩の進行は、発症から痛みが徐々に強まる急性期、痛みが和らぎ始める慢性期、そして回復に向かう回復期の3つの期間に分けることができます。

発症時には肩を動かしたときに痛みを感じる程度ですが、急性期に入ると安静にしていても強く痛むようになり、同時に肩関節が拘縮して肩の可動範囲が狭くなり始めます。夜間に強い痛みが生じると眠れなくなることもあり、また一定の高さ以上に腕が上がらなくなると、歯みがきや服の着替えなど、日常の動作にも支障を生じます。急性期には個人差がありますが、数週間から2ヵ月程度続くと言われています。

これに引き続く慢性期には安静時の痛みがおさまり始めますが、肩を動かしたときの痛みや可動域の制限は残ります。この期間は数ヵ月続くことがあります。

回復期にはさらに痛みがうすれ、数ヵ月でもとの可動範囲まで肩を動かすことができるようになります。

糖尿病と五十肩

糖尿病の患者さんは五十肩になりやすいと言われます。一般人口に対する五十肩の発症が2%程度であるところ、糖尿病の患者さんではおよそ20%から30%に五十肩の症状がみられると言われています。

神経障害による手病変や足病変など、糖尿病によって関節の拘縮や痛みが生じることがありますが、五十肩との関係は明らかにされていません。ただ、糖尿病がベースにある五十肩は難治性のものであることが多く、手術を要することもあります。

五十肩の多くは時間の経過とともに自然に軽快し、発症からおよそ1~2年で症状はおさまると言われています。もっとも、場合によっては数年にわたって可動域の制限が残ってしまうこともあるため、必ずしも放っておいてよいものではありません。症状の経過を見つつ、薬物療法・運動療法を用いた治療を行っていきましょう。

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